学校の先生を辞める③
わたしの学校の先生のスタートは
ある村の中学校の数学の先生でした。
1年生の副担任で、男子バスケットボール部の顧問。
すべてが初めてで、右も左もわからないままのスタートでした。
まずは赴任先の先生方に挨拶をし、早速中学1年生を入学式で迎え入れる準備です。
同じ学年の先生たちと毎日準備に明け暮れました。
その学年の組織のことを決めたり、名札を貼ったり、
名簿を準備したり、そうじしたり・・・などなど。
そして、あっという間に入学式を迎え
いよいよ生徒さんたちが学校にやってきます。
1ヶ月前はまだ大学生だった私でしたので、
「本当に先生になるんだ・・・」とドキドキで
夜も寝れないくらい緊張したものでした。
4月7日 入学式。
私自身も「先生」と言われる毎日が始まりました。
それと同時に、男子バスケットボール部の顧問としてのお仕事もスタートです。
男子バスケットボール部は、当時は「荒れている」と言われていました。
私自身も、「男子バスケットボール部は少し大変かもしれない」と先に色んな先生にお話をもらっていて、
「わたしにできるのかなぁ・・・」と心配に思っていました。
初めて体育館に行ってみると、元気に走っている男子のバスケットボール部の子たちがいました。
挨拶をしているときは、みんな真剣に話を聞いてくれました。
しかし、少しずつ色んなことが起こり、
私一人ではどうにもならないこともあり、
校長先生や他の先生方にも協力してもらうことがありました。
今となっても、男子バスケットボール部の顧問のお仕事は
私のキャパシティをオーバーしているモノだったと感じます。
しかし、当時は初任ということもあり
任されたことを、ひたすら頑張るしかありませんでしたが
徐々に体力的に厳しくなっているのは感じていました。
一方で、関わる生徒さんたちとの中で嬉しいこともたくさんありました。
数学の授業は、中学1、2年生に入っていました。
授業を作るのもまだ慣れていないし、
うまくできないこともたくさんあったのですが
授業を受けている生徒さんたちが凄く協力的で
本当に嬉しかったです。
授業が終わった後に
「先生、今日の授業よく分かって楽しかったよ!」
などと話しかけてくれる子たちもいて
いつも授業が終わったら、生徒さんたちが近くに来てくれて
話をしていたのを覚えています。
当時の私は
朝6時過ぎに出勤し
6:30までは他の先生方のゴミ捨てや机ふきやお茶出しの準備
6:30になったら体育館の鍵開け
7:00くらいになると朝練の生徒さんたちが来だします。
7:30から朝練開始
8:15から職員打ち合わせ
その後授業が始まって、あっという間に16:00くらいになります。
16:00以降は19:00まで部活指導です。
私が勤めていた中学校は部活動に力を入れていて
毎日19:00までやります。
19:00に部活が終了しますが
指導やら片付けやら体育館の鍵締めやらで
20:00くらいになります。
その後、職員室に戻って仕事です。
だいたい22:00くらいに職員室を出て帰宅しましたが
まだ職員室には何人もの先生が残って
仕事をしていた状況なので
初任のわたしは
肩身の狭い気持ちで先に帰っていました。
22:30くらいに家に着き
お風呂と夕ご飯をすませ、
24:00過ぎに眠りにつきますが
「もう6時間後には学校にいるのか・・・」
と思いながら、毎日寝ていたのを今でも覚えています。
月曜日から金曜日はそのような生活が続き
土曜日と日曜日は休みかと思いきや
部活動で、遠征に練習試合に行ったり
学校の体育館で練習したりし
当時は40日くらい連勤をしていました。
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