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奇跡は段ボールの中に

岐阜・柳ヶ瀬。

少し寂れた商店街。
それが、私が若い頃の印象だ。
親の世代が若い頃には、随分と賑わっていたらしいが、シャッターが降りた店が並ぶその景色からは、とても想像ができない。

ある日、柳ヶ瀬に変なのがいることを知る。

頭は段ボール、体は人間。
水色のスカートに、俊敏な動き。

第一印象「キモッ…」

しかし、彼女は次第に、みんなから愛されるキャラクターになっていく。

やながせいこ(通称・やなな)は、岐阜市の、非公式ゆるキャラである。

柳ヶ瀬を、昔のように活気づけたい。
そのために、なにができるか…

考え、行動し、行動し続ける人たちがいた。

今思えば、予算一万円で、あれほどの人気者になればたいしたものだと思うのだが、最初はやはり、白い目で見られたようだ。

それでも、動いた。動き続けた。

少しずつ、理解者が増え。協力者が増え。ファンも増え。しかし、人気絶頂での、やなな引退。

やななの登場から引退までを知っている身として、笑いあり、涙あり、最後の最後で切なすぎて涙があふれ。

行動すること。

好きなことを続けること。

仲間や生まれ育った町を大切に想う気持ち。

人と人の繋がり。

この本のおかげで、いろんなことを学び、再認識できたこともある。

お金がなくたって。
好きなことや得意なことを続けていけば、道は開けるんじゃないか?

素直に、そう思えた。

岐阜を盛り上げてくれて、ありがとう。

かわいい姿を、一生懸命な姿を、見せてくれて、ありがとう。

やなな。
本当に、本当に、ありがとう。

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