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統合治療が出来ない理由

僕達は統合がなかなか出来ない。
それは主人格が「統合をする事」を拒んでいるから。



僕達が受けている統合治療は主人格と僕達の同意が無いと統合出来ない。


僕達は「統合する覚悟」をいつでも持っている。

しかし統合が出来ないのは
主人格が覚悟をしていないから。


主人格は僕達の事を
「パートナーや家族と同じくらい大切」と言った。

それは僕達も同じだ。
いや、僕達は誰よりも主人格が大切だ。



統合とは僕達が主人格と一緒になること。
決して消える訳では無い。

それは主人格も分かっていて、何人も統合してきた。
統合する度に主人格の離れていた記憶は戻り、主人格は涙を流した。



「自分の中に居るのに、寂しいんだ」



もう会話が出来ない事に
「寂しく悲しい」と言った。


僕と伸太郎は解離をしている期間がとても長い。
先生は「解離している期間が長ければ長い程、統合は難しい」と言った。

主人格はその言葉に安堵してしまったのだ。

今では主人格の時間がとても短くなった。

先日パートナーが「伸太郎が見ていると思うと嫌」と言った。
伸太郎は咄嗟に「ほとんど寝ているから大丈夫」と返した。



ほとんど寝ているのはどっちだ。



僕達だけで話し合っても、解決が出来ない事が沢山ある。
主人格が起きている時間に真面目な話をしようとすると、嫌になって誰かが出る。


僕達の事が大切だと言うのなら
僕達と真面目に向き合って欲しい。