出来ない体

※この記事は下品で愚痴ばかり書いているので、苦手な方は即戻って下さい。
まだ間に合いますよ!
下に行ったら始まりますよ!?










同居人=主人格のパートナー
俺のパートナーではないので同居人と書きます。



『しようよ』

その言葉は聞き覚えがありすぎた。
何度も何度も聞いた言葉。
俺達の苦手な言葉。


俺達にはほとんど性欲がない。
「ほとんど」と書いたのは、手を繋ぎたいとか肩を寄せ合いたいとか、
そういうのが性欲なのか分からないから。


「いや…今日はお腹が痛くて…」
実際に腹を壊していた。
同居人は怒った顔をした。
俺は焦った。

「あ、でもさっき薬飲んだから大丈夫!やれるわ」
やりたくなかった。

同居人の口から出た言葉に驚いた。


『いつもそうやって拒否するじゃん』


そう、俺はそうやって言い訳をして逃げてきたのだ。


『今日はあれだから、これだからって。じゃあいつ誘えばいいの?』

誘わないでほしい。

『いつも拒否してんじゃん』
「いや…本当ごめん…やれるから…」

拒否してる。やれない。

『もう萎えた、いい。風呂入れば』

やってしまった。
不機嫌にさせたわ。
めんどくせー。


風呂に入っていると、笑い声が聞こえてきた。
バラエティーを見て機嫌が良くなったんだろう。
俺が風呂から出ると、また少し不機嫌になった。


『これでも見てて』
同居人が見ていたのはガキ使のサイレント図書館だった。
ガキ使は苦手なシーンが多い。
今回は足をおじさんが舐めたり、AV男優が出てきたり…。

苦手なんだ、そういうのが。



高校時代、好きでもない人に
「カップルだから!」と言われた。
付き合ってないと言うと
「そうだったな!秘密だったな!」と大声で言われた。


主人格がトイレに入り、個室から出たらそいつがいた。
個室に戻され、鍵を閉められ、あとはご想像にお任せします。

そんなこともあり、色々なことが出来なくなった。


同居人と主人格が付き合って初めてキスをした日
主人格は号泣した。
同居人は困惑した。

同居人と主人格が初めてした日
主人格は過呼吸になった。
同居人は困惑した。


出来ないのだ。何故分からん。
出来るようになってきたわけじゃない。
出来るフリをしているだけだ。