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人を育てる自然保育 ①生きる力

私の人生を大きく変えたきっかけの一つが保育園です。

さくらさくらんぼ保育の園で子育てしてます。賛否両論ある保育ですが、ここで育てて本当に良かったと持っています。ただ、最近ふと気づきました。

さくらさくらんぼだからじゃなくて、この園だから。ここの園長や保育者に息子を(私も)育ててもらってるから、本当に良かった!!と思えるんだと。最初からこんなこと書くのはどうかとも思いますが。

ただ突き詰めていけば、保育者はさくらさくらんぼを学んで土台があるからということにもつながります。この園の保育者の、園長の姿勢に気づかされることが多いです。ここ2,3日のことも園長ができる限りの対応に動いてくれていて本当に頭の下がる思いです。

最近、この旧版を読みました。当時の子どもの環境に胸が締めつけられるとともに、斎藤先生や保育者、親の努力に驚きます。

「はじめに」の内容はとても衝撃的でした。斎藤先生はある卒園児を災害で亡くしており、その卒園児自らの力で生命を守る力をつけてやれなかったという壮絶な経験をされていました。それに関連した内容を一部載せます。

関東大震災のときに城戸先生の親友が校長をされていた小学校で「普通学級の子どもの大多数は生き残ったにも関わらず、障害児学級の生徒たちはその危険から彼ら自身の生命を救う方法を見出すことができなかった。そのことから知能というのはただテストなどによって評定される能力ではなく、環境に適応して生命の危機から自分を安全にしていくことのできる能力であって、そのような能力は生活の必要から発達し、また学習されていくものだと考えさせられた」

これこそが教育。人を育てるということ。文字の読み書きではない、生きていく力をつけてあげること。

園長は卒園した発達の遅れがある子と山登りをしたりと交流を今でも続けています。発達の遅れはなくても学校に行けない時期にある卒園児とも関わりを持っています。

今回、この本を読んで園長は実践している姿を実感しました。暖かみを持った保育者に育ててもらっていること本当にありがたいです。

私自身、最近焦りカッとなることがあって、積み重ねということが頭からスッポリ抜けてしまっていました。
子どもたちの積み重ねを大事に。もう一度頭に刻みます。

毎日のリズムで息子の身体はしなやかです。先日、知らない間に側転が仕上がってきていて目を見張りました。昨年の運動会でできた鉄棒の前回りも危なげなく身体が覚えてる。卒園の頃の姿を想像するだけで楽しみです。

今の状況で何ができるか考えながら、でも精一杯、私自身も息子と向き合い本来の生きる力をつけてあげたいです。

挑戦を続ける保育者に日々感謝です。




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