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心理系大学院受験のロードマップー独学でも合格できる!ー (心理学・英語・統計の勉強編)

こんにちは。コーキです。

このnoteでは、独学で心理系大学院に進学したい方向けに、自身の経験に基づき、勉強方法について紹介しています。

このnoteの想定読者
・これから心理系大学院受験を考えている
・受験まで一年以上ある
・予備校にはできれば通いたくない方

心理系大学院受験のロードマップー独学でも合格できる!<全体像>
・準備編
・心理学・英語・統計の勉強編←今ここ
・研究計画書編
・独学の問題点と対処方法編

本稿では、心理学・英語・統計の勉強法について、紹介していきます。
あくまで、いずれも僕の体験に基づくものなので、ご自身にあったやり方を見つけることは忘れずにお願いします。

それでは行きましょう。

①心理学の勉強法編

まずは、心理学の勉強法から紹介したいと思います。
準備編にも書きましたが、私は心理学に関して、ほとんどゼロからのスタートでした。なので、授業等で基礎知識は十分にあるという方は、飛ばせるところは飛ばしていって良いかと思います。

心理学の勉強には、大まかに分けると2つあるかと思います。

(1)基礎心理学の領域の勉強
(2)大学院ごとの特化した領域の勉強

大学院によっては、(1)基礎心理の領域しか出題されない、というところもあれば、(2)領域に特化した問題しか出題されない(例えば、認知行動療法の分野からしか出題されない)といったこともあるかと思います。

いずれも、まずは、ご自身の志望大学院の過去問をきちんと分析して、どの分野の勉強が必要なのかを把握した上で、進めることが大事かと思います。

勉強の進め方に関しては、基本的には、1冊~2冊の本を決めて、暗記するレベル取り組むということに尽きるかと思います。
→どの参考書が良いかに関しては、ご自身にあったもの(取り組みやすいと感じるもの)が良いと思いますが、基礎心理学に関しては、①網羅性があるもの、②残りの期間内でおえることができる詳しさのものを選ぶとよいと思います。

補足:一応僕の使用参考書と勉強の流れを紹介

①公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード100 心理学編
この参考書には、基本的に絶対に抑えておかないといけない用語が厳選されて記載されているので、ひとまずこの参考書のキーワードをノートにまとめ直す作業をしました。内容は基礎心理および臨床心理学という形です。

②心理学(鈴木常元他著)(B大学の授業指定教科書:基礎心理学)
そして、B大学の受験でのみ基礎心理学が出題されていたので、それなら大学指定の教科書で間違いないだろうと考えて、この1冊を改めて、ノートにまとめ直しました。

③よくわかる臨床心理学(下山晴彦他著)
B、C大学院の過去問を見ると、臨床心理学が幅広く出題されていることが分かったため、臨床心理学全般を追加で勉強することにしました。この参考書は、読みやすく特に重要な内容が厳選して記載されている印象があったので、この参考書に決めました。

④臨床心理フロンティアシリーズ認知行動療法入門(下山晴彦他著)
A大学院の過去問を見る限り、認知行動療法の問題がメインで出題されていることが分かったので、基礎心理、臨床心理学の知識を入れた後に、認知行動療法の専門的な勉強を中心に行いました。

ここで、この本をたまたま選んだことで知ったのですが、臨床心理iNextというサービスを発見しました。ここでは動画で臨床心理学、認知行動療法、研究法などの知識を学ぶことができることを発見したため、動画講義をノートにまとめる作業を追加しました。

②英語の勉強法編

次に、英語の勉強法に行きたいと思います。

英語の勉強も、大まかに分けると2つあるかと思います。

(1)基本的な受験英語力(英単語・文法・長文読解・英作文)
(2)心理系に特化した単語力

僕は大学時代に、塾講師をしていて、中学レベルくらいまでの英語なら何とかできるかなという状態で始めました。

英語に関しては、基本的には、大学受験の頃の参考書を使って、大学受験時代の英語力を取り戻す作業→心理系の単語を覚え、長文になれるという順番で勉強を進めていきました。

当然ですが、心理系の内容の長文が出題されるとはいえ、言語は英語です。そのため、基本的な長文読解までの力は必要になると考えます。その土台の上に、心理学の単語に特化した文章に慣れるという段階が必要というだけだと思います。

大学受験を経験されている皆さんにとっては、慣れ親しんだ英語の勉強法がそれぞれにあるのではないでしょうか。ここでは、その勉強法で取り組むでまずは良いと思います。

補足:一応僕の使用参考書と勉強の流れを紹介

①基本的な大学受験の英単語
まずは、当然ですが、単語力がなければ、文章も読めないので、文法や長文の前に単語力を取り戻しました。
参考図書:ドラゴンイングリッシュ1000(竹岡広信著)

②文章を読むための文法力
文法問題というものががっつり出る大学院は少ないイメージがありました。なので、文法問題集というよりは、長文読解のための文法書を使って、文法を取り戻しました。
参考図書:英文熟考上下(竹岡広信著)

③長文読解
センター試験の過去問が手元にあったので、数問を使って長文に慣れるようにしました。
参考図書:センター試験の過去問(なんでもよいと思います)

④心理院単1500(心理系英単語集)
ここでやっと心理系の問題へ挑戦していけるように、英単語をまずは入れました。かなり独特な単語だと思うので、この単語集は必須だと思います。

⑤公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード100 心理英語編
単語を1500一周でもしてから、長文読解に取り掛かりました。
単語をやっていないと、かなり難解だと思います。

③統計の勉強法編

次は、統計の勉強法に行きたいと思います。

統計の勉強については、あくまで、大学院の受検を突破することが目的だという前提をもって取り組むのが大事かと思います。

というのも、統計は、正直深く勉強しようとすれば、終わりの見えない戦いになるからです。大学院の2年間で、自身の研究のために必死で学び続けていても、統計学が理論的な説明を十分にできるほど理解できたとは言い切れないのが正直なところです。

ですので、改めてですが、まずは、過去問を突破できるレベルの知識をつけるんだ、それ以上は今は深堀しなくてもいいんだと思ってやったほうがいいと思います。

補足:一応僕の使用参考書と勉強の流れを紹介

①公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード25 心理統計編
まずは、何から取り掛かるべきかわからなかったこともあり、この受験参考書から始めました。感想としては、この参考書で十分な大学院もあると思います。しかし、統計が論述などで出されたり、もう少し詳しくでるところでは、十分ではないなと感じました。

②よくわかる心理統計
①では少し足りないかもしれないと不安があったので、追加の参考書として、この本を勉強しました。実際、受験を終えてみての感想は、ここまできちんと覚えていれば、大体の統計の問題には対応できると思います。これ以上を求められる大学院があれば、かなりの統計対策が必要になる印象です。

③データ読み取り型小論対策
A大学院では、統計とは少し異なる、データを読み取って、論述する、いわゆるデータ読み取り型の小論問題のような問題が出題されていました。
そこで、過去問だけでは足りなかったこともあり、小論問題の対策も追加で少しだけ行いました。
参考図書:大学院・大学編入学 社会人入試の小論文 改訂版 思考のメソッドとまとめ方(吉岡友治著)

それぞれの問題集の取り組みが終わったら

それぞれの問題集の取り組みが終わり次第、過去問に取り掛かるイメージで行っていました。そうすると、はじめは、全然解けるイメージの無かった過去問の中でも、解ける問題の数がだいぶ増えていることに気が付いてくると思います。もしくは、基礎的な知識を入れたからこそわかる、ここがまだ不足しているという気づきを得ることもできるかもしれません。

以上のように、次のステップを繰り返していくことが重要だと思います。
①過去問を見る(分野、やるべきことの把握)→②それぞれの分野の問題集に取り組む→③過去問に戻る→④足りない点を分析→⑤足りない点を補う→過去問に戻る

このステップを繰り返していくことで、筆記試験はクリアできるようになるのではないかと思います。

以上が勉強方法編でした。

とはいえ、一人で勉強も続かないよ、と思う方もいるかもしれません。
そうした、独学上の問題についてはまた別の記事でまとめておりますので、
そちらをご覧頂ければと思います。

次回以降は、以下の内容をまとめていきたいと思います。
・研究計画書編
・独学の問題点と対処方法編

今回の【勉強法編】が少しでも参考になった方、次回以降の内容も読んでいただけるという方 スキ をどうぞよろしくお願いします😊


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