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2017年2月の記事一覧
課題曲秘話 『噫 西郷どん』
2016年2月1日 課題曲全13曲のレコーディングはこの作品で半分を超えることになり、少しずつ手応えを感じていた。だがこの時だけは「彼は大丈夫だろうか?」と、そればかりが気になっていた。
この曲をだれに歌ってもらうか?人選は難航した。ほんの2週間前ようやくえひめ憲一さんに決まった。それを我がことのように喜び、レコーディングへの参加を楽しみにしていた彼のお母様の訃報が届いたのはその直後のことだった
課題曲秘話 『たからもの』
最初のアレンジはシャンソン風で、編曲の義野裕明先生が腕に寄りをかけて仕上げて下さったおしゃれサウンドだった。
ところが、レコーディングの2日前にクミコさんから、「(作詞・作曲の)山崎ハコさんのオリジナルテイストで歌いたい!」との強い要望で急きょ大変更!
クミコさんならシャンソンテイストがいいだろうと思っていたのだが、「山崎ハコ節」(クミコさんはそう呼んでいた)のギター弾き語り風のデモテープのイ
課題曲秘話『だって GIRI GIRI』
「荒っぽく、パワフルに歌ってください!」 とは言ってはみたものの、なかなかうまく加減がつかめない。彼女にとって、初めてのタイプの作品だったようだ。
とにかく詞がすごい。「あんたの知らない男に抱かれに行くんだから今夜~」 なのだから。
ボーカルブースに一緒に入っていくつかのメロディを一緒に歌ってみてテイストを決めた。
「少し振りを付けて乗ってみては?」 などの雰囲気作り。最初は躊躇していた歌い
課題曲秘話 『ワイパーはまだ直さない』
『回転扉』に続いて同じ日に2曲目のレコーディング。
きっと疲れているだろうな…。
「純平さん、このままいけますか?」 と聞くと、
「これもハモっちゃおうかな?」
レコーディングに乗ってきた彼は周囲の心配をよそに全くのマイペース。
そして、また問いかけたり、いろいろと独り言を言ったり、ステージさながらの面白いトークでスタジオのみんなを笑わせる。生まれながらの芸人の血、雰囲気作りの天才だ。
課題曲レコーディング秘話 『回転扉』
昼間のステージを終えてから夜のスタジオ入り。
「おはよーございます!」の声に少し疲れを感じ、「だいじょーぶ?」と声をかけるが、「これからですよ調子が上がるのは!」と人懐っこい顔でいつもの純平スマイル。サングラスの向こうの目が笑っているのがわかる。
1、2テイクとったところで、純平から、
「ゆうすけさん、今のフレーズだけど、このパターンと、すこし変えたのと、どっちがいい?」
と相談された。歌
課題曲レコーディング秘話 『ひまわり海岸』
日野美歌さん、またファンになってしまいました。
風邪気味なのか?少しお鼻のグズグズを気にされながらの1~2テイク。
「あれっ?あの『桜が咲いた』のあこがれの歌声は何処へいった?」
日野美歌さんに楽曲を提供したいという10年来の思いを成し遂げようとしていた私は少し出鼻を挫かれたような気持ちになり、スタジオ全体にもなんとなく不安な空気が漂った…。(日野さん今日調子悪いのかな…?)
そのあと、楽
課題曲レコーディング秘話 『金色の蝶』
「金色の蝶が飛んだ!」まさにその思いで、鳥肌が立った。
2016年1月26日、13曲の課題曲のレコーディングは原宿のシャングリラスタジオで、この作品を皮切りに始まった。
人の「死」という重いテーマの作品であり、田勢さん(田勢康弘代表)が、「最初はびっくりした、難しくて、不思議な歌だ。誰が歌えるの?」と心配していたことが頭によぎった。
曲の最後の「天(そら)へ飛んでいきます」というフレーズがう