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女性起業家(志望者含む)に何故女性だけのコミュニティが必要か?

前回、「世界経済フォーラム」が発表した(2019.12.17)「ジェンダーギャップ指数」では153カ国中日本は121位だということを書きました。

JETRO(日本貿易振興機構)からは、以下の文。
世界経済フォーラム(WEF)世界153カ国・地域の男女格差の度合いをランキングした調査報告書「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート2020を発表しました。

と言い、ASEANのことに触れた。
「フィリピンが16位となり、前年の8位から順位を落とし」、となっているが、わたくしはフィリピンのイメージからは想像できなかった。フィリピンへ旅行や留学で行かれた方はどのようなイメージですか?「なるほど」と思っていらっしゃるのでしょうか。

ネットで調べてみると、数年前までは治安が悪い国というレッテルが貼られていましたが、現在は一部の人達の争いなどはあるようですけど、普通に生活している人が殺人に会うようなことはないみたいですね。また旅費が安いのでセブ島などを代表として観光地として色々栄えているみたいだし、語学留学も増加傾向にあるようです。

因みにこんな情報も・・・
「全寮制で3食つきなのに欧米留学よりも安く、授業時間も長い! マンツーマンレッスンが主流なので集中して英語力も伸ばすことができるんです!」
ということなので関連サイトリンクしておきました。→フィリピン
ただ、今は世界中がコロナ禍で大変なので大使館には必ずお問い合わせを。

それでさらにフィリピンの話ですが、この調査では、「経済活動への参加状況とその機会」「教育の到達度合い」「健康と寿命」「政治への関与」の4点で男女格差を数値化したもので、フィリピンが順位を下げた理由として、前年に13位だった「政治への関与」が29位に下がったことが挙げられる、とのこと。特に「女性閣僚の人数」が118位、「女性議員数」が51位と振るわなかった、いうことです。でも日本先進7カ国ですからね。

一方では、「経済活動への参加状況とその機会」は14位となり、特に「専門職、技術職」は1位、「同一労働における賃金平等」は5位です。また、「教育の到達度合い」は37位となり、特に「識字率」「中等教育進学率」「高等教育進学率」はそれぞれ1位で、「健康と寿命」は41位、中でも「健康寿命」は1位となっています。

どうですか?日本との差。わたくしは残念です。で、気になるので121位日本って何が世界と違って、何が課題で、我々の知らないこと、知っていること、
未来に向けてどうしていったらいいのか、調べてみます。

日本は前年110位から121位になったのですが、ジェンダーギャップ指数で日本が121位の内教育(91位)と健康(40位)が上位にひっぱても政治(144位)と経済(115位)と女性の活躍の場が異常に低い。
今回の菅内閣でも女性の影が薄い。まず、霞が関で女性管理職を育成する気はなく出世を男性で争っているのだろう。民間企業や地方自治体では女性の社会進出はあるが非正規が多いのです。

女性のエンパワーは計り知れないものがありますよ。
きちんとしたお膳立てがあれば、女性起業家コミュニティが成立します。
どんなコミュニティかと言いますと、いわゆる井戸端会議をテーマに沿って各論セクションごとに一定の結論を出すコミュニティが理想かな、って思っています。

例えば、事務は女性が多いのも現実ですよね。それは女性のほうがきめ細かくてきれいにまとめるからなんですが、そもそも何故女性の集まりを井戸端会議と呼ぶのでしょうか?長屋やアパートで洗濯場や畑の野菜を洗ったりするのに集落で1つに共同の場として与えられました。だから決まった時間になると女性はそこに集まって作業をしながら情報交換をするのです。

今もそれは変わりません。共同洗い場がないだけです。まず子どものこと(保育園や幼稚園の運営から先生の癖まで)やご主人様の会社のご様子やテレワークで家に一日中家事の手伝いもしないでこもっているのが面倒だとか(これは適当に書いています)、ですが、情報交換は男性よりも女性の方が正確無比で間違いありません。プログラミング等のデータ分析でさえそうです。ですが、就職や転職において人事や秘書や経理に回されるのは女性が多いです。どの部署も企業にとっては大事ですが中枢である企業を左右するに男性が集まる。

企業って不思議です。この情報化時代にAIという革新材料は男性が頼りだってところが多いです。世界的にです。その中でも日本は女性の地位が低いのです。

わたくしは思うのですが、企業の女性への研修や勉強会をもっと強化するべきです。国も支援するべきです。情報の分析は圧倒的に女性が活躍できる筈です。思考がそうなっているからです。

男性が機械に強い、という概念はもう昭和時代で終わっています。

コロンビア大学のサラ・ウォード氏論文によると、
合計2545人の被験者を対象にして行われた4つの実験により、
1:女性は男性に比べ、非科学的なものを信じる傾向がある。
2:女性は男性と比べて直感を信頼している傾向があり、認知反射テストのスコアが低い。
3:直感の信頼性を高めると、男性も非科学的なものを信じるようになる。
ということがわかりました。

そしてウォード氏は、推論能力や知能について性別による違いはデータには現れなかったとして、男女の差があることを否定し「直感や自分の勘を信じる人は非科学的なものを信じる傾向にある」としたそうです。

つまり、直感や自分の勘を信じることは、論理性が欠如している、という理屈にはならないのです。男性が狩りにでかける。女性は作物や食物の料理の準備をして待つ。と思っているのは日本の男性。「完全失業率」の計算では、今だ65歳以上を含まず、ってなっている。人生100年雇用70~80歳じゃなかったのでしょうか。「国家公務員」は少なくとも65歳定年万歳と思っています。

最終的に、女性起業家のコミュニティの必要性は、情報収集力、洞察力、データ分析力、直観力、勘、等を通してろ過し必要最小限の力で課題解決できるということです。

わたくしは女性が万博を作っていくべきだと感じています。もう遅いかもしれませんが、SDGs2030まで、あと10年です。女性コミュニティの力が必要なのです。インダストリー4.0(第四次産業革命)やソサエティ5.0(スマート社会)も同様です。あらゆる眼力を持つ女性コミュニティの力をどんどん活用して、それこそスマートな社会形成を目指すべきだと感じます。

ところで、
何故、わたくし(当時は男性でした)が女性の自立や起業を応援しているのかというと、そもそも大学卒業後「ヤマハ音楽教室」で働いていたんですね。その時26歳位にヤマハで音楽指導する先生方のお世話係に任命されたのです。採用、研修、配属、移動、約200人殆どが女性でしたので、当たり前ですが結婚退職や妊娠はつきものです。

この仕事が結構手間がかかる仕事でして、「急に」が非常に多いんです。
「今、病院のベットからなんですけど」「子どもを流産しそうで」等、年に数回はあるんです。
わたくしが担当する時代までは、女性は結婚したら家庭にはいるもの、が当たり前だったのでヤマハの先生は若くして退職していました。でも皆さん、本当は続けたいんですけどヤマハの決まりで週4日以上である程度の人数の生徒を教えなければ先生として認められない、ってヤマハの本部は言うんです。

わたくしはヤマハの先生が可愛がっていた自分の生徒を途中で離されるのが苦痛だった、と聞いてきましたので、とうとうある日ヤマハと喧嘩することになりました。先生がご主人と相談してできる範囲で仕事が可能ならたとえ1日でも仕事ができるように訴えを勝ち取りました。

そんなことがヤマハの先生方に仕事へのこだわりを持っていただける切っ掛けになり、それから女性の社会参加について様々なところで発信するようになったのです。

それから20年以上経っていますけど、なんか社会の根は地中深く張っているみたいで、看護婦さんを看護師って呼んだり、スチュワーデスさんをキャビンアテンダンドって呼んだり、また業界によっては女性の台頭が目立っていますけど、問題は「中心」「肝心要」なんですよ。そこを男が横取りするんです。頭になりたがるんです。いわゆるお山の大将がいいんです。それでなれなかったら弱い者虐めするんです。

なんか男性の悪口になってしまいました、すみません。
そんなわけで女性起業家には、世間に躊躇することなくコミュニティを活用してイノベーション社会を築いてほしいものです。

(瑚心すくい)

是非、サポートよろしくお願いいたします。日々自己研鑽し学びの本の購入と色んな団体「盲導犬協会」「国境なき医師団」等への寄付の資金にもしたいと思っています。お礼は更なる良質な記事を書きますのでよろしくお願いいたします。