アガサクリスティーに寄せて
わたくしは小学生の時から推理小説が好きで、江戸川乱歩(明智小五郎と小林少年)が好きで、社会人時代は、赤川次郎(片山義太郎・晴美、そしてホームズ)等の日本の作家が好きだったんです。(皆様それぞれ好みあって当たり前ですが。)赤川次郎作品と言えば「三毛猫ホームズ」がとても有名で、読むにとっては、肩の力を抜いて読めるユニークな作品が多数あります。それとわたくしとって印象深いのは青春時代にさわやかな微風を送り込んでくれた作品杉原爽香シリーズ〈杉原爽香 15 歳の秋〉(若草色のポシェット)から始まった1年1作の作家冥利に尽きる、何か心が安らぐ作品でした。
しかしわが胸を貫くような人生観を変えてしまうほどの作家は、アガサクリスティをおいて、他にはありません。
わたくしは、アガサクリスティに恋をしていたと思います。
なんせ、最初に読んだ作品が「アクロイド殺人事件」だったのが、「やられた感」が半端ない作品だったのは、アガサの虜になるには十分すぎるほどのインパクトでした。
言いたい作品はいっぱいあるのですよ。映画になった作品もありますが、やはり「アクロイド殺し」を映画にするには、トリックに関しての賛否両論もあり、なかなかジレンマを抱いていた映画監督も多かったのではないかと思います。
推理小説を根本からひっくり返すような作品でしたから、わたくしも「映画化」をひそかに望んでいました。
「そして誰もいなくなった」も、ユニークな発想の作品でした。
アガサクリスティは非常に頭もよく、薬品や電気に関する知識(かなり勉強されたとは思いますが)を上手くトリックに応用し、作品の質を上げていたと思います。
かと思えば、「オリエント急行殺人事件」や「ゴルフ場の殺人事件」などのように人間心理を非常に繊細に巧みに描いた作品は、わたくしの人生観や恋愛観までにも入り込んでくるアガサクリスティの人物像を尊敬します。
エルキュールポワロとヘイスティング大佐のコンビには、あの難しい表現でもあった数々の作品の小説を、身近な作品にしてくれる魅力たっぷりの個性が散りばめられていて、大学時代から長年読み続けた理由にもなったのでしょう。
ミス・マープルシリーズは「鏡は横にひび割れて」を映画化したときに見に行ってシリーズを読みだしたこともあります。
しかしシリーズ上最後になった「カーテン」を読むか読まないかは非常に勇気がいりました。結果読みましたが、「スリーピング・マーダー」と同じく実在してもおかしくない、探偵や推理をするただの人を演じさせる演出にも拍手を送りたいと思います。
余談ですが、「謎のビッグフォー」で奇想天外なトリックを使ったのは、アガサクリスティの推理小説を超えたサスペンスの面白さを体験させてくれました。
まあ、多くの推理小説ファンの方々には、言いたいことがいっぱいあるとは思いますが、何気なく書きたくなったわたくしの思いに免じて、いただきたく存じ上げます。
わたくしも、noteブログの最中に3本の長編小説・現在2本の短編小説を 書いて人生を楽しんでいます。実は小学生の時自分の小説クラスで発表することをためらっていたのですが、59歳になった今、現在は書くことを生きがいにして余生を送ろうかと思っているくらいです。
是非とも、名作を世に残せれば幸いです。
勿論、様々なカテゴリーの社会課題にも目を向けていきますが、ブログをなかなか書いてないときは、小説書きに没頭していると思っていただければ幸いです。
(瑚心すくい)
是非、サポートよろしくお願いいたします。日々自己研鑽し学びの本の購入と色んな団体「盲導犬協会」「国境なき医師団」等への寄付の資金にもしたいと思っています。お礼は更なる良質な記事を書きますのでよろしくお願いいたします。