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自宅の鍵を失くした話。

自宅といっても居候先ですが…。

鍵をどこかに落としてしまいました。どうしよう。

こう言う時、『無いもの』に意識を向けてしまいがちだなって感じました。『無いものねだり』。

あの人から返信来ないな。
あの人はアカウント削除してたな。
あ、頭痛がする。

愛したいな。

私もあんなふうに、手を繋いで歩きたいな。
可愛い子どもだな。
優しいお父さんだな。
素敵な奥さんだな。

そんなふうに、無い物ばかり数えながら、鍵を探して今日歩いた道をもう一度辿る。

やっぱり、無い。

怒られちゃうな。仕方ないか。

やっぱり、無いな。
失くしたものは、無いな。



追記

帰宅して叔母に『鍵を失くしちゃった、ごめんなさい』と伝えると、今朝送ってもらった時に車の中に落としたのでは?と。

車の中に、ありました!!わーい!!良かった!!

叔母に、ありがとう!!と伝えて、良かった良かったと笑ってもらえた。私も笑った。

きっと、あるって信じることが大事だなって感じました。

うん。きっと、ある。私にも、きっと。分かってはいないけど、信じてはいた。そう言えるように。

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