「経済大国」日本は今も健在か
日本は世界の中でも先進国に位置付けられ,世界をけん引してきました.
そのような中で果たして現在も経済大国日本と呼ばれる実力を持っているのでしょうか.
今回は日本の現実について触れようと思います.
輝かしい過去
日本は戦後,高度経済成長を機に世界をリードしてきました.様々な国内企業が海外に進出し,日本ブランドを構築してきましたね.国内総生産(GDP)もアメリカに次いで2位となり,ニューヨークのタイムズスクエアの広告も日本企業ばかりでした.世界からの日本に対する信頼も厚く,日本人として誇りに思います.
日本の現状
経済力
最新の国内総生産の国別ランキングはこのようになってます.
日本は2010年に中国に抜かれ,現在は5倍近くの差があります.
国内総生産は国内で生み出された付加価値の合計を指します.つまり人口が多いほど生み出される量は多くなる傾向があります.そこで人口と日本のGDPを並べてみてみましょう.
なかなか残念な未来が見えますよね.人口減少は国内の生産力低下に大きな影響をもたらします.好景気によってものが売れても,働き手がいないと生産能力には限界が来てしまいます.また人口減少は消費者の減少と同等ですから,働き手と消費者の減少というダブルパンチ状態ですね.
産業
日本の主力産業は?と聞かれたら多くの人は自動車産業を思い浮かべるのではないでしょうか.現在の自動車販売台数はこのようになってます.
中国 :28,028,175台
アメリカ :17,865,773台
日本 :4,970,260台
中国はEVに力を入れており,車種や生産基盤は日本を大きく突き放しています.また近年の中国車はデザイン性もよく,海外からは「中国製=不良」という認識は薄れかけています.日本に住んでるとまだ「中国製=不安」と思う方も多いですが,日本と海外では中国の技術力に対する認識のギャップが生まれ始めているのも事実です.
教育・研究投資
中国が飛躍的に経済成長を遂げている一つの理由は研究投資です.
中国 :242,975,000,000$
アメリカ :232,815,000,000$
日本 :111,666,000,000$
日本は国立大学の研究費も伸び悩み,研究基盤が底上げされてきませんでした.研究投資は未来への投資と等しいですから,いかに重要かがわかりますね.
世界経済フォーラムによると,国際競争力ランキングで日本は9位にとどまっています.よくテレビのインタビューなどで「日本は大丈夫」「経済大国
日本」「世界をリードする日本」のようなワードが聞かれますが,現実はあまり明るくありません.政府の積極的な改革と,日本の現状を客観的に見ることが大事ですね.
まとめ
今回は日本経済の現状を見てみました.もちろん日本には世界をリードする技術がたくさんあり,また輝かしい日本にするために奮闘している方がたくさんいます.それらを国内全体で応援するとともに,守っていくことが大切ですね.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?