【実体験】 強迫性障害を克服 した No.03 筋トレ子さん


今日は、20年以上も強迫性障害の症状に悩んでいて、一番悪いときは、死ぬことばかり考えていた人が、暴露反応妨害(ERP)に出会い、なんと、わずか半年で症状の約8割が回復したという奇跡のような体験記です。



■先輩(筋トレ子さん)のプロフィール
だいたいの年齢:40代
治療中の家族構成、不明
治療年数:通院歴23年
住んでいる地域:不明
強迫の種類:加害恐怖・確認恐怖

■治療情報
治療法: 暴露反応妨害法(ERP法)



■症状(予兆、発症、いちばん悪かったころ)

私はOCDを20歳で発症し、23年間患っていました。戸締り、火の始末、仕事のミス、買い物ときにレジでお金を払ったかどうか、火のついたタバコを引き出しに入れたのではないかなど、現実にはあり得ないことに対しての強迫観念が浮かび、ずっと確認し続けなければならず、とうとう寝たきりとなりました。色々調べ、大学病院に入院して治療を受けましたが効果はなく、起きている間中恐怖感にさらされ、すべての恐怖に対して強迫儀式をやり続けるほどひどくなり、長い闘病生活に絶望して、死ぬことばかり考えていました。

引用:図解やさしくわかる強迫性障害 原井宏明, 岡嶋美代


■回復へのアクション に関する記載

そんな私がERPと出会い、わずか3か月で回復の兆しが見え、半年後には症状の約8割が回復し、1年後には自分の力で生活ができるようになったのです。ERPを行うときは、まるで修行のような苦しさでしたが「自分が生きていくための最後の治療法がこれなんだ」とかけて、挑みました。

引用:図解やさしくわかる強迫性障害 原井宏明, 岡嶋美代


■闘病中の後輩へ伝えたいこと に関する記載

そしてERPを経験してわかったことは、OCDの人が本当に恐れているものは、強迫観念の対象になっている事柄や状況ではなく、不安感や恐怖感そのものだったり、それによっておこる同期、過呼吸、手足の震え、意識が遠のく漢字などの身体症状を味わってしまうこと。つまり、不安や恐怖感が起きなければ、同じ強迫観念がわいたとしても、それほど怖いとは思わず、それより不安感や不快感を受け止めるための心の力が弱いことが問題だったのです。その力をつけるための訓練=ERPは、世淡い筋肉を鍛える筋トレのようなもの。筋トレも最初はつらいですが、鍛えられれば、慣れてつらくなくなります。弱い心もあえて恐怖と直面し、それに耐える練習をすることで、鍛えられて強くなっていきます。ERPは恐怖や不安に耐える力の弱い心を鍛えるために理にかなった治療法だと実感しました。

引用:図解やさしくわかる強迫性障害 原井宏明, 岡嶋美代



どうだったでしょうか。

なんというか、そんな急激に症状がよくなるなんて、想像できないですね。でも筋トレのように地道な道のりなんですね。そして、大学病院に入院してもダメだったのに、諦めずに暴露反応妨害をした、筋トレ子さんは、本当にすごいなぁと思います。

そんなに効くならやってみようかなぁ。



他の症状を持つ強迫性障害から立ち直っていった先輩方のお話は、

「A. 実話 強迫性障害を克服 した」シリーズ  に

他にも

「B. 必ず間違うOCD家族」シリーズ
「C. 強迫のハゥトゥ 」シリーズ

などに記事があるので、よかったら、参考になさってください。


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