【症状 実体験】 強迫性障害を克服 した No.02 ほっこりーさん


今回は「ほっこりーさん」が、どうやって、強迫を克服していったのか、教えてもらいましたので、皆さんにもシェアしますね。ほっこりーさんはあの暴露反応妨害法で有名な「なごやメンタルクリニック」にて、そのものずばりをやってきた人です。OCD治療の王道パターンと言えるかもしれません。ちなみにほっこりーさんは関西在住で、名古屋の病院まで、2回も行かれたそうです。


■先輩(ほっこりーさん)のプロフィール
だいたいの年齢:30代
治療中の家族構成、母と同居
治療年数:通院歴12年
住んでいる地域:関西


■治療情報

治療法:認知行動療法、薬物療法、マインドフルネス

自助グループ:自助会オブリ 
http://www7b.biglobe.ne.jp/~obri/kouryuu.html

病院:なごやメンタルクリニック(原井医師)
http://www.fuanclinic.com/nagoya/

投薬:パキシル(SSRI)、メイラックス

という方です。


■症状(予兆、発症、いちばん悪かったころ)

思春期に社交不安障害を発症しました。当時、他人に、自分が唾を飲み込むゴックンという音が聞こえるのを極度に恐れていました。それから不安脳に。
人とのコミュニケーションが上手くとれず、鬱を併発し、心療内科を初診。そのときに薬を飲み始めました。月日を経て、いつのまにか強迫性障害(OCD)を発症していました。強迫性障害の症状としては、ほこりやシミ(特に衣服のほつれなど)が事故を引き起こす気がしてしまい、儀式としてそれらを取り除くなど。加害や、不潔の症状も少しあります。


■回復へのアクション
2005〜2016年までは薬物療法のみを実施していました。薬物療法では、OCDには効果はあまり感じられませんでしたが、鬱の症状は抑制できていたと思います。

2016年末に強迫の度合いが強くなり、思い切って名古屋にある、評判の良い「なごやメンタルクリニック」へ受診することに決めました。2泊3日の集団集中治療を二回受け、症状がかなり改善しました。2泊3日の集中治療では、グループカウンセリングや、実際に不安になるような場面において、暴露反応妨害法(エクスポージャー)をすることを通して、強迫観念が生じたときにどのように対処したら良いのかということを学びました。

どのように対処したら良いかという指針が得られたことで、その後、家に帰ってからの自己療養に自信を持って取り組むことができたのがとても良かったと思います。家に帰ってからいわゆる暴露反応妨害法(エクスポージャー)にとりくみました。

一度目の集団療法では、エクスポージャーのコツを、掴みきれませんでしたが、2回目を受けて以降、日々の生活において、徐々に自分のペースでエクスポージャーを実践できるようになりました(例えば、ホコリが気になっても、あえて取り除かないで、そのままにしておくなど。)その間約8ヶ月、始めは毎日格闘でしたが、段々と慣れてゆき、今ではエクスポージャーは習慣化しています。筋肉のトレーニングと同じで、じわりじわりと慣れていく感覚かもしれません。


■改善した後振り返ってみて、どれくらい改善しているか。

自分で頑張って治療したことで、強迫観念にとらわれている時間が劇的に減りました。体感的には、10分の1くらいになったように思います。それと同時に、アルバイトをしたり、自分の趣味に打ち込んだり、友達と遊んだりなど、有意義で、自分が幸せを感じられるような行動ができるようになりました。最近は、今が一番人生で楽しいと思うことも、しばしばあります。


■闘病中の後輩へ伝えたいこと
強迫性障害は治すべき病気だと思います。うまく折り合いがつけられるならいいと思いますが、本当に生活が制限されている方は、そうも言ってられないんじゃないかと思います。
原井医師という、腕の良い医者に巡りあえて本当にラッキーでした。私は、2泊3日の集中治療を2度受けましたが、1度で症状が改善する人の方がむしろ多いようでしたので、皆さんも一度チャレンジしてみてはどうでしょうか。
精神科へ行っても、薬だけ処方されて、そのまま継続というのが当たり前の現状ですが、認知行動療法の窓口がもっと広くなり、この病気で苦しんでいる人が、一人でも多く、良くなって欲しい!そう思います。





いかがだったでしょうか。


いや~「2泊3日の集中治療」というと、そこで劇的に症状が緩和するのを期待しちゃうけど、そういうものでも無いんですね。

・グループカウンセリング
・暴露反応妨害法(エクスポージャー)
を通して、強迫観念が生じたときにどのように対処したら良いのかということを学ぶ。

どのように治療すべきかのHow to を知る。と、そのあと、家に帰ってからどのように強迫観念と付き合ったらいいかがわかるということなんですね。



いや~、神のような医者とか、カウンセラーが、ある日突然現れて治してくれることを祈ってたんだけどなぁ。この話聞いちゃうと、暴露しにいかなあかんのかなぁ。と思い始めている私なのでした。





他の症状を持つ強迫性障害から立ち直っていった先輩方のお話は、

「A. 実話 強迫性障害を克服 した」シリーズ  に

他にも

「B. 必ず間違うOCD家族」シリーズ
「C. 強迫のハゥトゥ 」シリーズ

などに記事があるので、よかったら、参考になさってください。




ここが参考になった。もっとほっこりーさんに、こんなことを聞いて、などなど、コメントもらえると嬉しいです。
Eメール:  kokoronote119@gmail.com
ツイッター: @kokoro_positive
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