【体験談】 強迫性障害を克服 した No.04-4 ボコロロさん

【実話】強迫からの脱出 No.04-1 ボコロロさん
【実話】強迫からの脱出 No.04-2 ボコロロさん
【実話】強迫からの脱出 No.04-3 ボコロロさん
で3回に分けてお送りしてきた体験記も最終回です。


■闘病中の後輩へ伝えたいこと
最後に、私は個人的には専門用語をいくつも勉強するより、どんな手段であれ「強迫から抜け出ればいいんだろ」的な考えです。私が実践しているのはあたらしい対処法でもなんでもなく、いろんな対処法を自分でハイブリッドしているのだと思います。全戦全勝を目指すのではなく、「勝ち越せばいいや」「今回負けても次回勝てばいい」と思えるようになったので、短時間ですむなら儀式もやってもいいと思っています。普通の人だって家を出てちょっと歩いてから鍵をしめたか確認に戻ることもあるのですから。


うつになったころ職場などの周囲の人から「うつは“こころのかぜ”、休めば治る」とよく言われましたが、強迫性障害は“当事者本人が”治りたいと思わなければ脱出はかなりむずかしいと考えます。自分ががんばるためには「動機」が必要です。「動機」となりうるものには「好きなこと」「こうなりたいと思う未来」などがあると思います。


縁起強迫で不吉なイメージが頭の中から消えない間は、好きなこと=好きなアーティストの音楽を聴くなどができませんでした(私は音楽が好きで10歳代のころからバンドを続けています)。その「好きなこと」が不吉なイメージで汚染されるのを恐れていたからです。朝、不吉なイメージがわいて消えなければその日いちにち何もできないこともありました。でもいまは不吉なイメージがあるときこそあえてその不安を「あるがまま」にして「好きなこと」「やりたいこと」「やるべきこと」をするようにしています。


やってみてわかるのですが、“自分が本当に好きなこと”というのは不吉なイメージくらいでは汚れないのです。あと“スタンダード”を意識する=「普通の人だったらこんなときどうするかな?」と考えるのも大事だとは思うのですが、強迫性障害を長く患うほど“スタンダード”を見失います。


なので「好きなこと」「将来の夢」のほうが壁をぶち破る動機としては強力な味方になってくれるかと思います。そしてそれはできれば“外とのつながり”があるほうがベターだと考えます。私はどちらかといえば“インドア派”“オタク”なほうなので家にひとりでいても平気なのですが、最近はできるだけ外出するように心がけています。「何かを買う」「道を聞かれる」などちょっとした外部からのなにかしらの働きかけが強迫観念や儀式を妨げてくれるのがわかったからです。でもまずはムリすることなく「好きなこと」に熱中できる自分を見つけてみてはどうでしょうか。



いかがでしたでしょうか。


医者に行っても薬をもらってもダメな状況から、自ら


「侵入思考」

「白クマ効果」


というキーワードを見つけて、自分の考え方を自分でコントロールする努力をなさったことで、いまでは、パソコンの起動スムーズに、ネット注文もキャンセルできないものも買えるようなったとのことです。

全戦全勝を目指すのではなく、

「勝ち越せばいいや」

「今回負けても次回勝てばいい」

と思えるようになったので、短時間ですむなら儀式もやってもいいというのは、これから回復に向かっていく私たち後輩にとっては、心強いメッセージですね。また、全戦全勝という言葉からわかるように、OCDの治療をボコロロさんはOCDと自分との闘いであると考えていらっしゃることがよくわかりますね。


医者に行っても薬をもらってもダメだったら、普通諦めると思うのですが、ボコロロさんは諦めずに、治る方法を書籍や、ネット情報の中から、探し出してきたんですね。このサイトが、見てくれているだれかの回復のきっかけになれれば、いいのになぁと夢見ています。



ここが参考になった。もっとボコロロさんに、こんなことを聞いて、などなど、コメントもらえると嬉しいです。
Eメール:  kokoronote119@gmail.com
ツイッター: @kokoro_positive
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