まだ終わっていない……

　コロナウィルスの感染が再び増加傾向にある、という報道がありますけれど。
　そもそも2類から5類になって国によるマスク着用に関して「自己責任で……」というお達しが出た訳ですが、あれは何らの医学的もしくは科学的エビデンスに基づいたものでもなく、ただ感染者数が一頃よりグッと少なくなっていた事と、これ以上『自粛』を続けていると日本経済そのものがズタズタになってしまうという“経済的事情”によるものだった訳でね。
　ただ、それによってそれまで自粛を強いられてきた皆のストレスが一気に爆発した感は否めません。

　よくよく考えてみると国による『自己責任で…』というのは、あくまで自分の判断と責任でマスク着用をする、しないを決めて下さいね、【国は責任とりませんよ】という意味だったんですわね。
　しかしそこをぼやかせてしまったが為、多くの人々が「コロナ感染は終息したのだ」と勘違いしてしまった面は否め無いですわ。

　ついでに言うとあの『自己責任で…』には例外事項があって、病院や養護施設等一定の空間に不特定多数の人が出入りし密集する可能性がある場所ではマスクを必ず着用しなくてはならないのです。
　これは厚労省のホームページにも明確に記載されている事でありますが、同時に契約書の特記事項よろしく小さく細かな文字でしか書かれなかった。
　その結果、病院にマスク不着用でやって来る人が今も散見される事態になった訳です。

　結局国は……というか現在の岸田政権は、国民に『自己責任で…』と言って自分らのあらゆる事態での責任を回避し、例外事項を目立たなくする事で医療及び介護現場での感染リスクを拡大させただけなのですよ。

　そういう意味では今回の感染者数が増加傾向にあるのも、全く不思議な事では無い、と言えます。