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【子育て☓てつがく対話】#1 “甘やかし”

子育てあるある!公園すべり台問題から生まれたテーマ

(エピソード①)
そろそろ帰って夕飯つくらなくちゃ。もう帰るよって約束した時間。
こどもはまだ遊びたい様子で「あと3回すべったら帰るよ!」って約束
それでもまだ遊びたりない様子で「あと1回すべりたい」とおねだり。
このあと1回を許したら・・・・
「ダメ!約束したでしょ!」と無理やり連れ帰る。
時には泣いたり、ぐずったり。
時間の許す時は、こどものあと◯回に付き合うこともあるけど、
これって“甘やかし”なのかなあ?

“甘やかしても”いいのでは?
大人だって甘やかされたい時あるし・・・

このエピソードに対して、約束した◯回で終わらないとしても
親が付き合えるならいいのは?という話になり、
回数よりこどもと楽しめた、満足した感覚を共有することを大事にしてみては?という提案。

「いっぱい遊べたね!」という声かけ

あと○回の交渉にならないように、約束しただけすべった後は
「いっぱい、遊べたね!」と声かけをお試ししてもらった。

結果はこどもが「いっぱい遊べたんだ」と受け止めてくれるようになり、
すんなり公園から帰れるようになったという変化があったそう。

短い時間でも「5分しかないけど、ちゃんと時間になったら帰るって約束できるなら連れて行ってあげる」(条件付き)と言葉かけしてしまいそうだが
「5分あるからいっぱい遊べるね。行こう!」って“いっぱい〜できる”を
意識的に言葉かけに入れて使っているとのこと。

今後は“いっぱい”にこどもが納得しなくなることも想定されるけど、
その時は、こどもにとっての“いっぱい”ってどんな感じなのか
こどもの中に起きてきた変化を聴けると面白そう。

晴れなのに、保育園に長靴で行かせるのは甘やかし?

(エピソード②)
父親が年中さんの娘を保育園に送っていく朝の玄関で
もう時間がないのに、長靴を履いて行きたがる娘
父親は、今日は外遊びもありそうだし、履かせる手間を保育士さんに
かけたりして迷惑をかけるし、晴れた日はくつを履くべきだし
「ダメ!くつを履きなさい!」と押し問答。
ここで“甘やかし”てはいけない、と考える父親は何とかくつを履かせて登園

この場面で皆さんは“甘やかし”についてどう思いますか?

「甘やかさなかった父親はぶれない人だ」
(こどものわがままを安易に受け入れず、自分の考えにしたがって結果的に適切な行動をとらせた)
「一回ダメって言ったら親としては後に引けない気持ち、押切りたくなる」

「長靴で行かせてもいいんじゃないの?」
「他の人はどうするんだろう?」

色々な解釈、見方、ツッコミどころがあるのでは?と思います。
そこが哲学対話の問い出しにつながるのではないかと思うのですが、

私たちが考えたポイント

①おとなが“甘やかさない”行動を選ぶ背景にある信念は?
②この場面で、甘やかされず、適切な行動の訓練をされた子どもはどう感じ  たんだろうか?
③他に選択肢は考えられるだろうか?

【子育て☓てつがく対話】#1 “甘やかし”②へ続く

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