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こんな母親でもよかったのかもと思えた瞬間

最近は、夫婦喧嘩をあまりしなくなりました。

とは言え、全くなくなった訳ではありません。

時々、イライラしたり、言い合いをしてしまったり、顔を見たくなくなったりすることが、まだまだあります。

以前と違うのは、その喧嘩している状況を、自分で実況中継できるようになったこと。

あー、今、私は怒ってる!

モヤモヤしてる!

この瞬間夫のことが嫌いと思ってる!

とっても悲しい、寂しい、虚しい。

そんなふうに感じながら、自分の状況と周りの状況がわかるようになりました。

すると、何が原因で怒ったのか。

なぜイライラしてしまったのか。

数十分一人になればよくわかり、落ち着けるのです。

だけど、周りの家族は、そんな私の心の状況は知りません。

それぞれが自分なりに解釈するわけです。

今日も夕飯前に夫に対してそんなふうになってしまいました。

楽しく美味しく食べるはずが、真逆の雰囲気になってしまいました。

私は、「みんな食べといて。」と言って一人で部屋にこもり、頭と心の中を整理しました。

そして、みんなが食べ終わる頃、ようやくなぜイライラしたか、怒ってしまったかを家族に説明し、食卓に向かいました。

夫は食べ終えてその場から去り、私は内心ほっとして一人でごはんを食べようとしたのですが、なかなか食べることができません。

喉が詰まったような、胸が苦しいような感じなのです。

すると、それを察するかのように、次男がスッとやってきました。

「僕、もうちょっと食べようかな。」

一人で落ち込んだ様子でなかなか食べられずにいる私を心配して気遣ってくれたのです。

その優しさに触れて涙が溢れてしまった私を見て、息子はそっと声をかけてくれました

「そんな日もあるよ。」

かつての私は、そんな優しい息子を見るたびに、子供に気を遣わせて申し訳ない。なんて最低な母親なんだろう、とそれはそれは自分を責めました。

ところが、です。

今日の私は少し違いました。

目の前にいる息子を心から素敵だなと思えたのです。

申し訳ないなという気持ちはあるものの、こんな母親だからこそ、目の前にこんなに優しい、気遣いのできる、頼もしい息子がいるのでは?と思えたのです。

そして、こんなふうに想像しました。

友達とか、上司とか。将来の彼女や奥さんや家族など、いろんな人にこんなふうに接することができるなら、とても素敵だなって。

だとしたら、こんな母親だけど、それはそれでいいんじゃないかなって。

自分への言い訳のような気もしますが、たまにはそんなふうに思ってみてもいいのかな。

一方で、夫に対しては、私の様子につられて一緒になってイライラしたり、怒ったりしないで欲しい。

息子のように対応してほしいと、つい求めてしまいます。

ですが、もちろん当事者の夫にはそんな余裕はありません。

そうです、それって私のわがままで甘えです。

今わかっているのは、私が夫にそんなふうに求めているうちは、何も変わらない、ということ。

夫に対して私がもっと変わらないといけないなって思います。

子供の言葉や態度の一つ一つに今日もいろんなことを気付かされ、学びました。

だけど、いつまでも息子の優しさに甘えているわけにもいかないなー。

まだまだ学びと実践が必要ってことですね。

#子どもに教えられたこと

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