見出し画像

30代女性経営者、自社のホムペのリニューアルの理由を、ただのオタクとして語ってみた

こんにちねぎねぎ。
ここやさです。

さて、突然ですが、ここのやさいのホームページをリニューアルしました。ここのやさい (kokonoyasai.official.ec)。みてくれたかな?どうかな?

 今回リニューアルしようと思ったのは、定期便をはじめて1年経って、「私って何がしたくてこのサービスをしているんだろう?」が前より明確になったからです。
    かんたんに言うと、「お野菜の定期便を通じて、お客さまの生活が楽になってほしい、心身をいたわる時間を増やしてほしい」その結果、「心身ともに健やかで自立したおとなを増やし、よりよい社会をつくりたい」ということに尽きます。

 私はベジタリアンではありません。正直好きじゃないなって感じる野菜だって、あります。アボカドと銀杏は絶交しても構わないと思っているし、外食するなら寿司か焼肉がいいし、ジャンクフードも本当は大好き。でも、それを続けていると、身体にちょっとした不調が積み重なっていくことを、それによって精神的にも落ち込むことを、自分の少ない経験ではあるけれど体感している。毎日の生活を快適で軽やかに過ごすには、バランスのいい食事が不可欠ということを、きっと私だけじゃなくて、あなたも知っているはず。

 そして、毎日みんな仕事や子育て、いろんなことを、すごくがんばっているとおもう。ほんとうにえらい!だからこそ、少しでも、あなたの生活にかける手間を減らしてほしい。そんな感じの気持ちで、この「地元野菜の定期便」サービスを始めました。
 
突然ですが、私は星野源のエッセイ『そして生活はつづく』がとても好きでして。このテーマは、「つまらない毎日の生活をおもしろがること」。

どんなに浮世離れした人でも、ご飯を食べるし洗濯もする。トイレ掃除だってする。シャワーカーテンが下の方からどんどん黴(か)びてきて、新しいの買ってこなきゃなあとか思う。…(中略)…全ての人に平等に課せられているものは、いずれ訪れる「死」と、それまで延々とつづく「生活」だけなのである。

星野源/『そして生活はつづく』(生活 は つづく)より

 誰にだって生活はある。これはとっても地味であり、地道なもの。生活を無視することって、きっとできない。
 星野源は、「劣等感の塊のような自分」から逃げるために、芝居や映画などに夢中になります。そんな中、過労で倒れてしまったときに、ちょっと個性的でかわいらしいお母さんの「ようこちゃん(ようこちゃんについてはぜひ本で読んでくださいね)」からこう言われます。

「掃除とか洗濯とかそういう毎日の地味な生活を大事にしないでしょあんた。だからそういうことになるの」…(中略)…私は生活が嫌いだったのだ。できれば現実的な生活なんか見たくない。ただ仕事を頑張っていれば自分は変われるんだと思い込もうとしていた。でも、そこで生活を置いてきぼりにすることは、もう一人の自分を置いてきぼりにすることと同じだったのだ。楽しそうに仕事をする裏側で、もう一人の自分はずっとあの小学生の頃のつまらない人間のままだったのである。

星野源/『そして生活はつづく』(生活 は つづく)より

そしてこのエッセイのテーマ「生活をおもしろがる」が出てきます。

そんなわけで生活をおもしろがりたい。しかし、ただ無理矢理生活に向き合うだけじゃすぐに飽きて同じ失敗をしかねない。むやみに頑張るのではなく、毎日の地味な部分をしっかりと見つめつつ、その中におもしろさを見出すことができれば、楽しい上にちゃんと生活をすることができるはずだ。

星野源/『そして生活はつづく』(生活 は つづく)より

 心身ともに健やかでいることは、普段の生活の地道な積み重ねだと思います。ただ、それは「ていねい」である必要はない。あくまでも、「おもしろ」があったうえで、その結果健やかでいられたら、超ラッキーですよね。楽しくなけりゃ、続かないし!
 ということで、季節ごとに移り変わるお野菜たちを、たのしく(できればたくさん)食べることで、心も体も元気になってもらいたい!そんな気持ちがもりもりになったホームページになりました。あと、定期便って毎週のことで、ネット上のスーパーみたいなものだと思っているから、できるだけ使いやすく、わかりやすくを、改めて心がけました。

地元野菜の定期便が、あなたの生活の「おもしろ」のひとつになれますように

 これからも、ホームページだけではなく、Instagramやnoteを通じて、私なりに「生活をおもしろがる」ことのできる、楽しい情報を発信していくので、引き続きよろしくたのむ!最後は、「ふざけた生活はつづくさ」という一節が大好きな、『喜劇』でお別れです。そんな感じで、新しくなったここやさのホムペ、ぜひみてくれよな!じゃ、また。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?