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この漫画のここが好き-ジパング深蒼海流-

こんにちは。ココノエです。
好きな漫画である、ジパング深層海流についてになります。

木曽義仲がカッコいい

作中で出てくるキャラクターはどれも味があり、好きなのですが、特に木曾義仲がカッコいい。
自分は男ですが、男も女も惚れる男というのはこうゆう人のことです。強く、胆力があり、カリスマでもあり、情に厚い、そして自分の中に明確な芯がある、こんな風に生きれたらさぞ気持ちがよいだろうなと思います。
源平合戦ではどうしても初戦で勝ったと思ったらすぐに負けてしまうような流れなので、実際本作でも全23巻中10〜13巻を中心にしか登場しませんが、その生き様は憧れです。

憧れるシーン

だが人の価値はどれだけ頼られるかで決まる
10巻 96話より

木曾義仲を頼った源頼家を引き渡すよう頼朝が迫ったときの義仲の発言。利害で言えば頼家は全く利益がない人物なので引き渡す(配下もそうだと思っていた)のが普通に思えますが、彼は利害の上に自分の価値観がある人間なので、これを拒みます。
この判断により彼は息子を人質に出すことになりますが、これらの損失を受け入れてまでも利害を超えて価値観を貫く強さと器の大きさに憧れます。

 恐い・・・のよ
(中略)
天命など認めぬ!!
策はある
あとはやるだけよ
11巻 101話より

自分の弱さをさらけだしながらも、その時その時でやれることはすべてやり、開き直れる。弱さを認め、前を見つめ、進んでいこうとする姿に憧れます。

最も強き者が天下を取ると信じてきた
13巻124話より

ここは憧れるというのとはちょっと違う観点です。
最も強き者が天下を取る、これは源頼朝、義経以前の源氏ひいては武家の考え方であり、それの最もの体現者が義仲という描き方を端的に表しているシーンだと思います。
劇中では、強き者そのものが頼朝により移り変わり、武力が強き者ではなく、政治つまりは多くの人間を動かせる者が強き者である描かれ方がされており、義仲自身も頼朝が送った軍により討伐されます。
ただ、このカリスマな個人の武勇が、無数の兵卒に敗れていく姿は、見ていてなんとも言えない気持ちにはなります。

さいごに

木曾義仲だけではなく、作中に出てくるキャラクター、展開はどこをとっても面白いです。是非読んでみて、感想を教えてください。

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