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織田信長とはなんだったのか①〜新たな大名の形〜

週間ヤングマガジンで連載中のセンゴクがあと2回で最終回ということもあり、改めてセンゴクを読み返している今日この頃です。

その中でも、「センゴク外伝 桶狭間戦記」が一番の傑作と思っているのですが、改めて読んでみて織田信長の希少性について考えてみたので投稿します。本投稿はいくつかに分けて投稿しようと考えています。本稿はその1回目です。

■織田信長と今川義元

劇中では織田信長と今川義元がダブル主人公として出てきており、それぞれ新戦国大名と、真戦国大名といった形で描かれています。個人的にこれを定義すると以下になります。

・真戦国大名(今川義元):これまで幕府の権威下で振るっていた権力(国防、灌漑整備、司法等)を、幕府から独立した形で差配する(わかりやすく言うと幕府を1大名単位で行なっている状態)。統治の方法としては鎌倉幕府、室町幕府が行なっていたように土地の分配を基本とした支配。

・新戦国大名(織田信長):これまでの統治機構に加えて、戦国時代に発達した貨幣経済を組み込んだ統治スタイル。領国の拡大による国力の増加だけではなく、領国内の経済を活性させることで国力を増加させる。

■さいごに

大名の定義からすると、織田信長は「貨幣経済」を初めて理解した大名であったがゆえに異端な大名だと思います。

次は、ではその織田信長が駆使した貨幣経済、お金とはそもそも何なのかを書きたいと思います。

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