漆黒にうねる海を灯台が照らすように 無限に吸い込まれそうな夜空に星座が輝くように 音も色彩も失せた雪嶺にイワヒバリが舞うように 希望も枯れそうな僕の心にいまきみが…
君をどれほど見つめていただろうか 陽光に笑顔ほころぶ春も 麦わら帽子の下でまぶしそうにする夏も 実りに満足げな秋も 北風が頬を刺す冬も いつも君を見つめてきた …
約束がしたい きみとささやかな約束がしたい どんぐりを拾ったときのように心がほほえむ約束がしたい 何を約束しようか 今度本を貸す約束をしようか それとも映画を見る約…
ハイネから顔をあげて 窓辺で五月雨の桜並木を眺めていると 下校のチャイムが遠くで鳴って 時間が慌ただしく動き出す 恋心をゆっくり確かめるはずの午後も ランドセルと雨…
葉桜に初夏の風 黄砂にかすむ山並み遠く 西日に向かう歩幅も狭く 重いリュックに汗ばむ背中 心に浮かぶのは舞踏するきみの姿 美しい世界を見ていたい 永遠に終わらな…
春、垂れ込めた暗闇から隕石がひとつ落ちてきて僕を直撃してその瞬間に僕の脳髄からトパーズ色の光があふれ出して暗闇は晴れていって小鳥が舞う空が現れて真っ白な雲が流れ…
さくらんぼ色のみずみずしいくちびるよ 真珠のようなつやの歯をのぞかせ ゆらゆらと木漏れ日にゆれ 木の葉のようにかがやくくちびるよ ふわふわのパンを噛み きらきらと透…
くちびるを刺す空気のむこう 煙る湖面がひろがり 白樺の山道に人影もなく 僕の息遣いだけが静寂を震わせる 小鳥のさえずりもない高原を 樹氷のネックレスが飾り 山…
なつかしい道 ラベンダーの香りのような なつかしい道 ひまわりが青空に背伸びする なつかしい道 はちみつの甘さのような なつかしい道 袖まくりしたきみがほほえむ …
夜が更けて 疲れがあふれて トロイメライの 壊れそうなメロディのかなたに きみが無邪気に飛ぶのが見えた
胸の鼓動がとまらない。小刻みに締め付けられて解き放たれてを繰り返す。理性は追いつかない。時間も追いつかない。神様も追いつかない。ピアノの音のよう、バイオリンの響…
この恋のゆくえがどこであろうとも、突然発火し燃えさかったこの恋の記憶と思い出がこの身に焼き付いて消えることはないでしょう。この身が灰となり骨だけになってもこの恋…
100%美しい秋の日に 助手席にきみをのせて 枯葉の振り落ちる並木道を 金色に実った田畑の道を 澄んだ青の空の道を どこまでも走っていきたい 時間も質量も追い越し…
秋の短い夕暮れの 弱々しい太陽が 桜の木の蜜に光り 木陰に寄り添うふたりは 琥珀の中のコムラサキ
秋の午後の シューマンのシンフォニー さっきのとおり雨で冷えた空気が僕の部屋を通り過ぎて きみのほほえみもコスモス色 トゥルルルルゥ トゥルルルルゥ トゥットゥルト…
壊れていく世界に ほどけていく世界に 抑圧されていく世界に 空中分解していく世界に 枯れていく世界に きみだけが僕をこの世界につなぎとめるよ
いっしぃ
2024年9月1日 22:26
漆黒にうねる海を灯台が照らすように無限に吸い込まれそうな夜空に星座が輝くように音も色彩も失せた雪嶺にイワヒバリが舞うように希望も枯れそうな僕の心にいまきみがいる
2024年7月22日 22:21
君をどれほど見つめていただろうか 陽光に笑顔ほころぶ春も 麦わら帽子の下でまぶしそうにする夏も 実りに満足げな秋も 北風が頬を刺す冬も いつも君を見つめてきた 君も僕を見つめていたに違いない 君の瞳に映った僕は 君をちゃんと見つめていたかい? 幸せそうだったかい?
2024年6月19日 22:07
約束がしたいきみとささやかな約束がしたいどんぐりを拾ったときのように心がほほえむ約束がしたい何を約束しようか今度本を貸す約束をしようかそれとも映画を見る約束がいいだろうかそうだ空への階段をのぼる約束をしようどこまでも どこまでも
2024年5月1日 18:06
ハイネから顔をあげて窓辺で五月雨の桜並木を眺めていると下校のチャイムが遠くで鳴って時間が慌ただしく動き出す恋心をゆっくり確かめるはずの午後もランドセルと雨傘と笑い声にかき消されていく
2024年4月17日 22:26
葉桜に初夏の風 黄砂にかすむ山並み遠く 西日に向かう歩幅も狭く 重いリュックに汗ばむ背中 心に浮かぶのは舞踏するきみの姿 美しい世界を見ていたい 永遠に終わらない美しい世界を
2024年4月9日 22:11
春、垂れ込めた暗闇から隕石がひとつ落ちてきて僕を直撃してその瞬間に僕の脳髄からトパーズ色の光があふれ出して暗闇は晴れていって小鳥が舞う空が現れて真っ白な雲が流れていって薄緑色の風が流れて清流に銀色の魚影がきらめいて、そして僕はゆっくりと深呼吸したのです。
2024年3月25日 15:34
さくらんぼ色のみずみずしいくちびるよ真珠のようなつやの歯をのぞかせゆらゆらと木漏れ日にゆれ木の葉のようにかがやくくちびるよふわふわのパンを噛みきらきらと透きとおるサイダーを含みやわらかく閉じたくちびるよ愛らしい歌をうたい楽しくおしゃべりをし胸の鼓動にふるえるくちびるよさくらんぼ色のみずみずしいくちびるよ春の日の午後の夢想
2024年3月20日 23:08
くちびるを刺す空気のむこう 煙る湖面がひろがり 白樺の山道に人影もなく 僕の息遣いだけが静寂を震わせる 小鳥のさえずりもない高原を 樹氷のネックレスが飾り 山小屋の扉も閉ざされて 雪塊をつかむアイゼンの音だけが響く 孤独な僕の瞳に やがて春風をまとった天使が舞い降りる
2024年3月12日 22:43
なつかしい道 ラベンダーの香りのような なつかしい道ひまわりが青空に背伸びする なつかしい道はちみつの甘さのような なつかしい道袖まくりしたきみがほほえむ なつかしい道生まれてきてくれてありがとう出会ってくれてありがとう風が光を踊らせる なつかしい道で
2024年2月2日 23:50
夜が更けて疲れがあふれてトロイメライの壊れそうなメロディのかなたにきみが無邪気に飛ぶのが見えた
2024年1月15日 11:26
胸の鼓動がとまらない。小刻みに締め付けられて解き放たれてを繰り返す。理性は追いつかない。時間も追いつかない。神様も追いつかない。ピアノの音のよう、バイオリンの響きのよう、風に揺れる大樹のざわめきのよう。この次元の切れ目から永遠の愛?がかいま見える。生死を超えて。
2023年11月25日 22:49
この恋のゆくえがどこであろうとも、突然発火し燃えさかったこの恋の記憶と思い出がこの身に焼き付いて消えることはないでしょう。この身が灰となり骨だけになってもこの恋の炎で結晶したダイヤモンドは永遠に輝き続けるのです。それがホンモノの恋の基本的事実です。
2023年11月21日 21:25
100%美しい秋の日に 助手席にきみをのせて 枯葉の振り落ちる並木道を 金色に実った田畑の道を 澄んだ青の空の道を どこまでも走っていきたい 時間も質量も追い越して
2023年11月6日 23:12
2023年10月16日 14:40
秋の午後のシューマンのシンフォニーさっきのとおり雨で冷えた空気が僕の部屋を通り過ぎてきみのほほえみもコスモス色トゥルルルルゥ トゥルルルルゥトゥットゥルトゥルルルルルルルルルル
2023年10月14日 00:13
壊れていく世界にほどけていく世界に抑圧されていく世界に空中分解していく世界に枯れていく世界にきみだけが僕をこの世界につなぎとめるよ