白夜行

東京学芸大学蹴球部"紫志尊々"より2019/9/17にリリースされた記事(タイトル「白い夜を行く」)になります。
以下、本文です。一部加筆修正しています。

この頃は、明け方の冷え込みも日に日に増すばかりで、夏の終わりと秋の訪れを感じられるようになりました。
ついこないだまで鬱陶しく感じていた真夏の日差しも懐かしさを覚えるようになってきました。

初の部員ブログということで軽く自己紹介をさせて頂きます。

現在、東学大蹴球部の最大勢力を誇る都立国分寺高校出身で、炭谷大コーチはじめ、去年卒業したOB佐藤直也先輩や3年南達明先輩、同期である丹野と成瀬とは高校時代、同じ時間を過ごしていました。
あれ?なぜ炭谷コーチから丹野成瀬に至るまでの幅広い世代において高校時代からの付き合いなのか。この謎は深まるばかりです。


いや、二浪だよっ!
(これは尊敬してやまない南達明先輩から伝授されたノリツッコミです。いまいちですよね。新しいのを募集中です。)


さて今回は、なぜそんな僕が蹴球部に入部したのかをお話ししたいと思います。

小学校1年生から始めたサッカー。
僕のサッカー人生は順風満帆まではいかないまでもそれなりに充実し、満足のいくものでした。高校サッカーを1つの節目と感じ、競技としてのサッカーを辞めるつもりでした。

いや、正確には一度リタイアしました。


この環境でサッカーがしたい!
という動機で中学、高校受験を乗り越えてきた自分にとって、受験はサッカーをするための手段であり、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。
大学でサッカーをするつもりのなかった僕にとって大学の存在意義を見いだすことは非常に困難なものでした。
浪人生活が始まってからの数ヶ月は出口のない暗闇をさまよっているかの様でした。

転機は後輩の選手権を観に行ったことでした。躍動する後輩の姿は当時の僕に大きな光を与えてくれ、このような想いを抱くようになりました。

「もう一度サッカーと真剣に向き合いたい」

東学大蹴球部に入部できて僕は本当に幸せな毎日を過ごしています。

ここには様々な経験や価値観を持つ人々が集まっています。
プロを志す人、教鞭をとりたい人、他にも様々な夢を持ちながら、皆、日々ボールを追いかけています。

こんなにも育ってきた背景の異なる人たちがチームとしてひとつになっているなんてとても尊いことだと感じています。

このような環境に身を置き、自分の思考をアップデートする毎日がとても楽しいです。

僕は、人生で大切なことの多くはサッカーから教わったと感じています。

サッカーというスポーツを通して様々な人たちと関わることができ、その度に人として成長することができました。

僕にとってサッカーは道標であり、進む道を照らしてくれる太陽のようなものです。
時には、見たこともない風景をみせてくれます。


サッカーを愛し続ける限り、僕の生きる世界は白夜のごとく、そこには沈まぬ太陽があるはずです。


その差す光の先に何かあると信じて、一歩一歩歩んでいきます。


最後になりますが、僕がこうやってサッカーを続けていられるのも、家族や友人、そして蹴球部の皆さんはじめ、支えてくださる多くの方々のおかげです。
本当にありがとうございます。
この場を借りて感謝申し上げます。

ご精読ありがとうございました。


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