ファミチキなんてバカはしない。

最近、ビジネス界で非常に注目されつつあるのが筋トレだ。自己管理ができない者にビジネスは務まらない。最適な手段で取り組むと必ず結果に現れる。このような理由がビジネスに通じるものがあるからだろうか。筋トレのブームはビジネスマンに収まらず女性や大学生からも支持されつつある。身体の変化を感じると自己肯定感も向上するだろう。

筋トレの敵は、何と言っても怠惰であろう。その中でも食事は厄介だ。食欲というのは、人間が生まれ持った本能であるからだ。この世の中にはモノに溢れている。欲すれば手に入る豊かさがある。手軽さそして美味しさゆえについつい手を出してしまいいつも後悔してしまうものがある。きっと筋トレ最強の敵と言っても過言ではないだろう。

税込¥180と決して安くはないのだが、これが一体どれほどの国民を虜にしているのだろうか。芳ばしい香りとサクサクとした衣、ジューシーなもも肉にジュワッと溢れ出る肉汁。ファミチキである。その美味しさとは裏腹に、カロリーと脂質は悪魔的である。食後の罪悪感は簡単には拭えないだろう。筋トレで追い込んだ身体にそれは似合わない。

コロナ禍でジムも休業を余儀なくされていたが、ようやく少しの活気も取り戻してきただろうか。筋トレを終えて帰路につくまでに誘惑は絶えない。ついついコンビニに立ち寄ってしまう。今日はいっか。今日だけはいいんじゃないか。そう思いながら、「ファミチキひとつください」疲れた身体に染み渡る。