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いつもより物悲しい秋に、じぶんと仲良くなるには

こんにちは、こころからだ漢方です。ご覧くださって、ありがとうございます。

11月に入り、秋が深まって来ました。最近はお元気でお過ごしですか?

夏の猛暑をたえぬいたと思ったら、もう冷え込んできて…

なんだかしんどいな、以前はがんばれていたことが今はつらい、と感じる方も多いと思います。

秋の、「五志」という漢方医学における季節に対応する感情は、「悲」。

漢方医学を勉強し始めた頃は今一つピンとこず、
「涼しくなって日照量も減って、ちょっとメランコリックな気分になりやすいもんね」
くらいに捉えていたのですが、年とともに「秋=悲」の実感が非常に深まって来ました。

なぜなら、本当に多くの、頑張っているまじめな方ほど、秋口にガクッと調子を崩すことが本当に本当に多いから。

秋に急に物悲しくなるのは、もちろん日照量や気温の変化なども大きいですが、そもそも、ずっと頑張ってきたから。春と夏の間…いえ、もしかしたらもっとずっと長い間、きっと頑張っているはず。

自分がやりたいことをして、自分をほどよく優先できて、ほどよくリラックスして、楽しんだ春夏の後はそこまで落ち込みません。

「こんな自分はダメなんだ」なんて、そんなことはない。
もしあなたが、あなたの敬愛するパートナーや友人だったら、なんて声をかけますか?

「こんなに疲れたんだね。こんなに疲れるほど、よく頑張ってきたんだよね」って、まず認めてあげるかもしれません。

「今日は、しばらくは、むりしないでいいよ。温かいものを食べて、お風呂で体を温めて、ゆっくり寝て。話したい時があったら、何でも聴くよ」と言いたくなるかも。

あなたなら、どんな風に声をかけたいですか?


その言葉を、ご自身に言ってあげてください。親友を守るように、ご自身を守ってあげてください。自分の話を「うんうん」と聞いてあげてください。

そもそも、私たちは本来野生の生き物ですから、環境は良い時も悪い時もあるし、元気じゃない時もある。今生きているっていうだけで実はかなり凄い、ストレスフルで大変なこと。

さらに社会の求めるままに、高いハードルをいつも掲げていると、ちょっと疲れちゃう。たまには「うん、今はこれで十分。私にはこれが唯一大切、好きなこと」っていう極力シンプルなところに立ち戻る時間も大事、そんな気がします。

「秋になっても、元気だよー」という方、それはそれで素敵です!旬のものを食べて、秋の楽しい時間を過ごしてね。


夏よりも弱まったとはいえ、暖かいお日様をたまにはゆっくり浴びたり、あったか~いお風呂で深呼吸したり、首~肩回りやふくらはぎを自分で撫でてみたり…

自分自身が一番の親友になってあげて、自分を大事にすることを少しずつ増やす。ふだんは我慢しがちな、誰に見せるわけでもない、自分なりの心の贅沢をしてみてもいいかも。

それから、もし心から信頼できる人がいたら、迷惑などと心配しないで、話したい時には、少しずつでも悲しみの心を開いて、「少し聞いてもらっても良いかな」って、大切にお話してみては。

話を少し聞いてもらうだけでも心が安まることは多いですが、長引くコロナの影響もあって、自然に話せる機会は減りがちですよね。

冬の本格的な寒さに備えて、今こそ、心身を労わって頂けたら嬉しいです。

お互いに、暖かく過ごしましょうね。また、良かったらご訪問くださいませ。お待ちしています。

こころからだ漢方
toki


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