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誰もが手軽にメンタルケアを

誰もが当たり前に、そして手軽にメンタルケアを受けられる社会にしたい。
ケアを受けつつ、幸せに暮らすこと、社会で活躍することが当たり前の社会にしたい。
そう思って、2013年に会社をつくりました。
代表の吉田彩衣子(よしださいこ)と申します。

なんでそんなことを考えたのか、ということを最初にお伝えしたいと思います。
長文で恐縮ですが、おつきあいくだされば嬉しいです!

追い詰められていた20代の頃

私は起業前にサラリーマン経験が十数年ありますが、そのなかで自分が本当に困った時にカウンセリングで自分を取り戻した経験があります。
休職するほどでなくても、私生活が壊れるほどでなくても、メンタルケアが必要な時はたくさんあります。むしろ、軽い時に手軽にケアを受けておく方が重症化せずに済むのではないかとも思います。

20代の頃、私は仕事である人から追い詰められて違法行為に加担することになるのではと怯えていました。自分では償える範囲ではないことが見えていました。自分が罪を犯せば家族にも迷惑がかかるのでとても不安でした。
プライベートでは、幸せでもありましたがパートナーとの関係に悩んでもいました(当時は事実婚をしていました)。
知り合いがいない地域に住み、家族や遠隔地の信頼できる友人たちに相談すれば心配させるだけだと思い込み、職場では外出や出張ばかりで横のつながりを絶たれ、孤立していました。自分で解決しなければと思いながら、どうにもできずに苦しむ日が続き、退職を考えるようにもなりましたが、自分が悪いわけではないのに退職するのもおかしいと思い、もやもやが増えていきました。

最終的にどうしようもなくなった私は、この状況を自分が適切に判断できているのか疑問に思い、誰かに聴いてみようと思い立つことになります。でも会社で違法行為になりそうなこと(まだしていない)を強要されているなんて誰かに知られたら、私だけでなく会社にも迷惑がかかるのでとても心配でした。会社には信頼できる人もたくさんいるしその人たちには迷惑をかけたくないからです。信頼できないのはほんの一部だけだったのですが、これも伝える先を間違うと不要なトラブルを起こすことにもなりそうで、悩み続けたところ、これではうつになってしまうのではと思うようになりました。そう思うようになってから、ふとカウンセラーに相談すれば守秘義務があるので大丈夫ではないかと思いついたのです。

初めてのカウンセリング

こんな動機でカウンセリングに行っていいのか分からず迷いましたが、ひとりで抱えるには限界を感じていたわたしは、今で言うウィメンズクリニックに併設のカウンセリングに申し込むことにしました。

カウンセリングルームに入ったとたん、これで大丈夫だと安心したわたしは、安堵してずっと泣いていたのを覚えています。問題が解決したわけでもなく、初めて会ったカウンセラーがどんな人かも分からないのに、安心できる人がいてくれると思っただけで、です。

しばらくは、ため込んだものでおかしくなりそうだったので、頻繁に通わせてもらい、そこで自分の置かれている状況や不安、悩みを話していくうちに、気持ちや思考が整理できていきました。
最後には多少は不安もあるものの、自分は大丈夫だと思って自信を持って行動できるところまでになりました。カウンセリングで会社の問題を解決することはできなくても、自分がそれに立ち向かうにあたって必要な整理ができ、自信と勇気をもって行動を起こせるところまでになったのは、本当にすごいと思います。

カウンセラーの方は、ほとんど毎回、だまってソファにいてくれました。何度も通って気持ちが落ち着いてきたころから、少しずつこころの動きや整理の仕方などを教えてくれて、それを実践する事で自分を取り戻していけるようになりました。

原体験からの思い

カウンセリングの力は、想像以上に大きなものでした。
他の人たちも、困ってたらどんどんカウンセリングに行けばいいのにと思うようになりましたが、友人知人から相談を受けて勧めてみても、ほとんどの人はいきません。
敷居が高かったり、いいカウンセラーを知らなかったり、偏見があったりと理由は様々です。

そんな経験を通して、もっとみんなが気軽にカウンセリングやサポートを受けるのが当たり前になればいいのにと思うようになりました。

これが、私が今の仕事をするようになった原体験です。

これを起点に、こころのフィットネスをはじめ、色々なメンタルヘルスケアに関わる仕事をしています。
その辺は、おいおい書いていきます。

初めてのnote。自分語りは得意ではなく、長くなってしまいました。
おつきあいいただきありがとうございました。

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