観劇は奥深し。

舞台好きな友達と、野田さんの舞台を観に行ってきた。私自身、舞台はあまり縁がないので、たまに行くと、目の前にテレビで見ていた俳優陣が生身で立っている!ということへの興奮と感動をどうにかおさめる、という超めんどくさい作業がまっている。

今回はヘビーだった。
花道横の良席を友人がゲットしてくれたおかげで、肉眼ではっきりわかる距離に、妻夫木聡君が立っているんだもの。生きてましたよ、妻夫木君。長らくひっそりお慕い申し上げている天海祐希様も。美しい。はー、好き。この勢いで一人一人あげていくとキリがないので割愛。舞台の内容の感想も、上手くまとめる自信がないので割愛。

演出は、色も香りも音も綺麗で、演者としてもでている野田さんが、誰よりも楽しそうなのが印象的だった。

しかし、舞台っていうものは、興味深い。 ある意味見る側も真剣勝負で挑まなければならない。よっぽどでないと途中棄権ができない。よくわからないからと、チャンネルを変えられないので、じっくり対峙する必要がある。これ良いだろう!!と作り手がぶつけてくるものを正面から受け止めながら、いやいやそれはちょっと、とか、あーいい!それは良い!!とか、いちいちやるからとてもエネルギーを消耗する。見終わった後の考察タイムも含めて、ヘトヘトになる感じが面白い。

ただ、毎度私は、これはミュージカルやライブにも言えるのだけれども、「だいたい三度のカーテンコール」が苦手でどうしよもない。演者も見る側もカーテンコールをこなしているように見えるのがどうもダメで。一度目のカーテンコールが私的には興奮のピークなのに、大抵三度目に最高潮をもっていかなければならない。できれば1回目を全力でやりきりたい。それでも足りなければ、もっとやりたい。中にはもちろん、ずっと全力で拍手をしている方もいるんだろうけどもね。

そんなジレンマも感じつつ、初めての野田さんの舞台、なんやかんやと美味しくいただきました。たまに香るお香の香りがとにかく良い香りで。どこのお香なんだろうか。それが知りたくてたまらない。

舞台の記憶が香りに残るなんて、粋だなー。


#贋作桜の森の満開の下 #日記 #エッセイ #観劇 #感想

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