「動的平衡」と「循環」

化学・物理学の世界で、「動的平衡」という考え方がある。

超ざっくり言うと、「ミクロに見ると常に変化しているがマクロに見ると変化しない状態」のことを言う。

以前、NHKアカデミアで生物学者の福岡伸一さんが仰っていて、なるほどと思った。

細胞は常に生まれ変わっている。

代謝によって外に排出されるものもあれば、細胞分裂によって新しい細胞も生み出されている。

人間は、そんなことを意識せず、常に変わらない「自分」という存在があり続けていると錯覚するが、1か月も経てば全く新しい細胞の集まりになっているのだ。

★★★

ここから色んなことを考えられるけど、私は全世界共通のルールのひとつに「循環」があると思っている。

食べれば、出す。
生まれれば、死ぬ。
空っぽにすれば、新しいものが入ってくる。

「この循環を絶えず行う。」ということが、生命活動の本質だと思う。

★★★

以前、古民家をリノベした学童施設を視察した。その時の代表の方の言葉を思い出す。

「はじめは、時が止まったようにガラーンとした古民家だったのに、子どもたちが出入りするようになってから、建物が息を吹き返したようだ。」

「断捨離」なんていうのも、自分の身の回りの環境で停滞しているものを手放して、新しいものを迎え入れるための余白を作る行為だよね。

ではまた!

しゅんたろう

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