Nym Squadスポットライト： ブラジルにプライバシーをもたらすTupinymquim
2023年のShipyardの後に結成されたこのチームは、NymとBraveを組み合わせて、完全にプライベートなオープンソースの検索エンジンを作りました。
スポットライト：ブラジルのプライバシー状況
2023年末に、インセンティブ付きのNym Shipyardプライバシーアカデミーが終了すると、優秀な卒業生たちはスクワッドをつくりました。これらは、将来のプライベートインターネットを構築するための連帯と共有の熱意に基づく自律的なグループです。彼らは、オープンソース開発、ネットワーキング、および草の根運動を通じてこれを可能にしようとしています。
このたび、私たちは一連のチームのスポットライトを開始します。今後の数週間で、Nymコミュニティ内のこれらのメーカーとビジョナリーの動きを紹介します。彼らの魅力的なプロジェクトや世界中のコミュニティイニシアチブについて読み続けてください。
最初に紹介するのは、Tupinymquimです。このチームの名前は、植民地前のブラジルのTupiniquim先住民に敬意を表しています。現在では、この用語は「ブラジル人」の国民性を指すようになっています。
Tupinymquimはすでに驚くべきことに、Nym mixnet上でBraveのpoc統合を構築しています。詳細を見てみましょう。
ブラジルのプライバシー事情
ブラジルでは、人口の約4分の1がインターネットにアクセスできません。そして、多くの人々は英語が堪能ではありません。プライバシーに関する議論や認識は、英語圏のコミュニティで最も成熟しているため、これは問題です。したがって、ブラジルのような広大な国では、プライバシー違反に対する認識が不足しています。世界中の人々のデジタルライフへの重大な侵入、世界中の活動家や他の人々のデジタル生活への企業や国家の監視など、深刻な侵害があることを認識することが重要です。
ブラジルは、2013年のエドワード・スノーデンによるNSAのインターネットの大量監視の暴露に強く反応しました。部分的にはブラジルの取り組みのおかげで、国連にプライバシー特使が設置されました。この国はまた、憲法でデジタルプライバシーの特定の保護規定を持っています。それにもかかわらず、大規模な監視は依然として問題です。プライバシー・インターナショナルによると、政府機関はドローンや顔認識システムへの投資を大幅に増やしています。連邦警察はまた、公式の裁判所の許可を得て、マルウェアプロバイダーと契約し、人々をスパイしています。
"Tupinymquim"のSupermeiaは、「ブラジルはある程度の民主的地位を享受していると考えられるため、プライバシーに関する議論は、国の監視があるにもかかわらず、主に政治的な舞台ではなく企業と関連しています。プライバシーの議論で最大の困難の1つは、問題の認識そのものです。」と述べています。
Supermeiaが指摘するこの問題の一部は、「めまいがするようで心配なほど」スマートフォンへの中毒が増加していることです。これは、「コンテンツプロファイリングとデータ監視」に影響されています。結局のところ、世界中の監視資本主義は、利益を得るために私たちを画面に閉じ込めたいと考えています。そして、もちろん、データ漏洩や侵害の通常の問題もあります。ダークウェブで販売され、犯罪者のディープフェイクやID窃盗の餌食となっている、ダークウェブで売られるであろう人々の顔の画像を思い起こしてみましょう。
これらすべての理由から、Tupinymquimを構成する7人のテクノロジープロフェッショナル、すなわちSupermeia、Vitorsantanna、Itsmevitinn、Izacabral、Psydenst、およびPedroarnaldoは、彼らのチームを形成しました。ほとんどの人々は、Web Summit RioでNymのCOO Alexis RousselとCSOJaya Klara Brekkeがプロジェクトを紹介した際に、最初にNymに触れました。そして、Nymが人類全体のためのプライバシーを提供するというビジョンにすぐに共感しました。
TupinymquimがMixnetで保護された検索を作成した方法
Nym mixnetは、真のプライバシー保護のための重要なツールです。要するに、mixnetは通信を混乱させ、トラフィックを内部の3つのノードでシャッフルします。これにより、メッセージの内容だけでなく、メタデータやトラフィックのパターンも保護されます。
これは重要です。なぜなら、オンラインのすべてのアプリケーションやサービスがメタデータを漏洩するからです。敵対者は、あなたがプライバシーを守ろうとしているときでも、あなたの情報を特定したりプロファイリングしたりすることができます。
Nym mixnetは、インターネット上の巨大なプライバシー問題を解決するための基本的なプライバシーインフラストラクチャです。他に利用可能なプライバシー強化ツールはこれを提供していません。
Nym mixnetはレイヤー0のプライバシーインフラストラクチャなので、基本的にプラグアンドプレイです。さらに、SDKsやmixFetchなどの新しいツールによって、Nymは既存の技術、ネットワーク、デジタルインフラストラクチャをプライバシー強化することができます。これにより、Nym mixnetを介して情報をプライバシー保護して取得できるFetch APIの代替となるmixFetchが作成されました。
Tupinymquimは、Brave APIを使用してNymの分散型mixnetを介した検索を行う匿名検索ツールであるIncognito,を作成しました。
「私たちの検索ツールは、アプリケーションの取得が分散ネットワーク全体で行われることを保証することにより、メタデータの機密性を保持します。」とチームは述べています。
基本的に、Incognito検索はmixFetchの仕組みを使用して、あなたの検索を匿名化します。以下がその仕組みです：
GitHubで完全にオープンソースのIncognitoプライベート検索をご覧ください。そして、それを試してみてください！
Tupinymquimはまた、Delegationプログラムのための新しいノードを6つ作成しました。彼らの自動化されたNodesBot toolは、オペレーターがDiscordやTelegramを介してノードのスコアやパフォーマンスを迅速にチェックするのを支援します。さらに、オペレーターや開発者がNym mixnetをより効率的に操作するための翻訳、ガイド、チュートリアルをまとめています。
次に、スクワッドはIncognitoをさらに改善し、ツールに画像検索を追加したいと考えています。また、プライバシーワークショップのようなイベントを開催し、Nymを使用してプライバシーを実現する方法やその重要性についてコミュニティに教育します。
「ブラジルでは、Nymはまだほとんど知られていません」とSupermeiaは述べています。「しかし、主に開発者を対象としたワークショップを実施した結果、コミュニティは企業や政治的監視と戦うことに非常に興味を持っていることがわかりました。」
「ただし、私たちの見解では、ブラジルはまだ監視の問題についての認識の段階にあります。プライバシーはまだ公共の議論で頻繁に取り上げられておらず、注意深く作成されたコンテンツの制作が必要です。」
幸いなことに、Tupinymquimがその任務に取り組んでいます。
X, Telegram そしてgithubでTupinymquimをフォローしてください！
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