見出し画像

障害児のお母さんお父さん全員が希望の保育園へ行ってほしい/保育園に入れなかった我が家の場合

「あのー、障害児の入園相談なんですけどー」
「医療ケア児は受けて入れおりません、以上」


2月です。
そろそろ、来年度の保育園申し込みの結果が返ってくるころですね。

障害児の皆様が希望の保育園へ入るように心から願っています。

というのも、我が家も保育園には落ち続けまして。
というか、保育園に入るための申請もずっとできなかったんですよね。
息子の場合は、0歳から3歳児までは申請自体ができなくて、保育園自体に拒否をされておりました。

なぜかというと、息子は3歳頃までは医療ケアをしていたので。住んでいる自治体では、医療ケア児の保育園受け入れはやっていなかったんですよね。

なので、0歳から3歳までは、保育園の申請すら、さらに言うと市役所の保育園課(こども課?)で話を聞いてもらうことすらできませんでした。

まさに「医療ケア児は受け入れておりません、以上」という対応です。

医療ケア児は話も聞いてもらえない完全拒否というのは、まあまあつらい思いをしますので。だからこそ、障害児さんのお母さんお父さん全員には、希望の保育園に入ってほしいですね。


じゃあ、話が変わって、保育園から入園を断られた医療ケア児は、小学校に入るまでどうするのかなのですが。

家庭によっては、家で、延々とお母さんお父さんと子供の二人で過ごしている家庭もあるとは思うんですが。

我が家の場合は、障害児の幼稚園と呼ばれている、児童発達支援センターへ行っていました。

児童発達支援センターは数が少ないので、見たことも聞いたこともない人がほとんどだと思うのですが。私も、重度障害児の息子が生まれてから初めて存在を知ったのですが。

住んでいた市内に、当時は1箇所だけ児童発達支援センターがあったので、そこへ行っておりました。


で、我が家が通っていた児童発達支援センターは、医療ケア児や重度障害児にとっては、環境はすばらしくて。

保育士さんの人数も、障害児1人につき1人いて、看護師さんも常駐しているので医療ケアを丸投げできましたし。
部屋もですね、床暖房があって、エアコンも効いていて、冬は暖かく、夏は涼しい環境で。息子のような医療ケア児にとっては、安全で快適な場所だったんですね。今でもここに住まわせて欲しいと思うくらいです。

ただ、居心地以外は、なかなか厳しい条件で。
とにかく、保育園に比べると圧倒的に保育時間が短い。

基本的には、朝の10時から午後2時までの、1日4時間なんですよね。

なので朝10時に息子を送って行って預けて、帰りにスーパーでお買い物して家に帰ると、もう11時すぎですよね。
そこから市役所に障害児の申請関係に行ったりしてると、あっという間に13時になっていて、大変だもうお迎えに行かなくちゃとなってました。

朝10時から午後2時までしか預けられないというのは、息子を送っていってまたすぐ迎えに行くという、目まぐるしサイクルを繰り返しますので、1日があっという間でした。

でも、私はこの状態で職場復帰を果たしてまして。

というのも、通っていた児童発達支援センターにお願いをして。少しだけ保育時間を延長してもらい、10時から14時までのお預かりを、9時から15時まで見てもらったんですね。

午前中と午後からの両方を1時間ほど延長してもらいました。

もうこれは、保育士の方が、パートの方を含めて9時から15時まではの出勤している人数が多いということで、保育時間の延長の許可が下りたんですけれども。

保育士さんたちが、10時の登園に向けて9時からミーティングや準備をしているさなか、職員室で息子を預かってもらい。
午後は、子供たちが帰った後に、保育士さんたちが掃除や片付けをしている保育室に、そのまま15時すぎまで息子を置かせてもらってました。

保育の延長ができたのは、今思うと。息子は肢体不自由児で、全く歩けないので、朝のミーティング中に走り回って外に出る可能性はゼロでしたし。寝転がってる息子をただ見ていればいいっていう状態でしたので。たいして邪魔にならないだろう大丈夫だろうということで許してもらえたんだと思うのですが。

おかげで私は9時すぎから15時までの勤務時間ではありましたが、職場復帰をしてました。

ここから思うのですが、園の決まりで10時から14時という保育時間が決まっていても。職場復帰をしたいのでそこを何とか午前と午後の1時間ほど延長していただけないでしょうか、みたいなことを交渉してみるって言うのはけっこう大事なことなんだなと思いましたね。


でも、保育園に入れさえすれば、こんな交渉もいらなかったわけなので。保育園に預けることができればそれが一番なんですが。

保育園に入れれば、少なくとも8時から17時までは見ていただけるので。


というわけで、保育園に入れなかった時に、どこで預かってもらっていたのかという話でした。

何かの参考になれば幸いです。

でも、ただでさえ仕事と重度障害児育児との両立は大変なので、これ以上なにも考えなくても済むように、保育園にささっと入れることを願うばかりです。

来年4月からのすべての障害児さんが、希望の保育園に入って欲しいです。


(追伸)
この話が面白いと感じたら、投げ銭をお願いします。



ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?