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肺胞気-動脈血酸素分圧較差(総Ⅲ3C9)

いわゆるベタなテーマであるが、なかなか本質がつかめず、記憶に頼らざるを得ないがゆえに、悩ましい。 いまいちど整理してみよう。 まずは理想論から。 肺胞気酸素分圧は、動脈血酸素分圧と理想は等しいよね… からスタートする。 健康な成人でも多少のずれは許容される(これが、A-aDO₂の基準値が15Torr以下の理由)。 しかし、特定の疾患では、それが開大する。 つまり、肺胞気酸素分圧-動脈血酸素分圧が15Torr以上となってしまう。 これをA-aDO₂の開大としましょう、と。

    • 気管支喘息、咳喘息(各ⅣA1)について

      気管支喘息とは、気道に吸着した外来抗原に対するアレルギー反応によって起こる。

      • 好酸球性肺炎について

        好酸球性肺炎は、急性および慢性に分類される。 臨床上、急性好酸球性肺炎だろうが、慢性好酸球性肺炎だろうが、「抗生剤投与に反応しない肺炎」を契機に、この疾患が疑われることが多い。 つまり、発症からの経過期間で急性or慢性を鑑別することは、理論上ナンセンスであり、患者背景から鑑別することが望ましい。 無論、治療に関しては、結局ステロイドの投与である。 では、なんのために、病型分類するのが大事かというと、再燃の可能性が大きく異なるため、ステロイド投与からの漸減のプランが異な

      肺胞気-動脈血酸素分圧較差(総Ⅲ3C9)