好酸球性肺炎について

好酸球性肺炎は、急性および慢性に分類される。

臨床上、急性好酸球性肺炎だろうが、慢性好酸球性肺炎だろうが、「抗生剤投与に反応しない肺炎」を契機に、この疾患が疑われることが多い。

つまり、発症からの経過期間で急性or慢性を鑑別することは、理論上ナンセンスであり、患者背景から鑑別することが望ましい。

無論、治療に関しては、結局ステロイドの投与である。

では、なんのために、病型分類するのが大事かというと、再燃の可能性が大きく異なるため、ステロイド投与からの漸減のプランが異なるためである。

急性好酸球性肺炎の特徴…発症年齢が約30歳で、男性に多く、気管支喘息の既往がないことが多い。喫煙者に多い。再燃はまれ。

慢性好酸球性肺炎の特徴…患者の半数にアトピー素因がある。女性や非喫煙者に多い。しばしば再燃する。

急性好酸球性肺炎の出題…100A-15、102A-52、108I-6、114A-33

慢性好酸球性肺炎の出題…110I-25


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