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逆境を笑え 苦笑いで

突然ですが皆さんは川崎宗則さんという人に対してどういうイメージを持たれているでしょうか?

「鷹のヒットメーカー」「パリーグのスター選手」「イチローのストーカー」「元気な人」「イケメン」「カナダの人気者」「知らない」…様々だと思います。

私は失礼ながら「根はネガティヴだけどそれを受け入れた上で壁に立ち向かう人」だと思っています。

そんな姿に私はいつも心を救われています。

当然直接繋がりがある訳ではなくテレビや雑誌のインタビューや著書「逆境を笑え」などで外側から拝見させていただいているだけですのでnoteを書くというのもおこがましいのですが、彼の言葉、姿勢には何度も救われた身として書き残しておこうと思い立ち、今回記事として残してみました。

野球に関心がなくてもご一読していただけると幸甚です。

川崎宗則選手について

一言で言えば野球が好きな人であれば誰もが知っているスター選手です。

簡単に経歴を説明すると鹿児島県に生まれ高卒でダイエーホークス(現ソフトバンクホークス)に入団。盗塁王、最多安打、ベストナイン2回、ゴールデングラブ2回…etc輝かしい実績を引っさげてメジャーリーグに挑戦。紆余曲折を経て現在は独立リーグ栃木ゴールデンブレーブスに所属し、今もなお現役の野球選手としてご活躍されています。

川崎宗則選手から学ぶ自己の認め方

話が逸れますが少し私の話をします。

私は過去に投げかけられた言葉に呪われている。


「お前は本当に何も出来ないな」

言った人を恨んでいる訳ではない。
そんな些細な一言を言った方は覚えていないだろうし
私自身が過去に放った一言で同じように誰かを苦しめているかもしれない
ただ、それ以来全てがネガティブスタートになった。


「出来ないなりに~」「俺なんか~」が必ず枕詞としてついてくるようになり、自分を認められなくなった。
人に評価をされても自分がそう思ってないから前進が出来ない なんてことも多々ある。

そんな私の目に留まったのが川崎宗則選手。

日本で輝かしい実績を残した誰もが認めるスター選手が通訳もつけずに独力で英語を勉強し異国の地で必死に野球に取り組む姿が目に映った。

私もちょうど彼がカナダで奮闘していた時期にアメリカに語学留学していたが私の場合はただの語学留学。引き合いに出すのは非常におこがましいが、語学を学びに行くだけでも異文化の中で生活するというのは、それなりにストレスがかかった。

その環境で、川崎宗則選手はゼロから英語を勉強しながら常に前に出て野球に取り組み、チームメイト、ファン、メディアに愛されカナダの英雄になっていた。

野球に関しても日本であれだけの実績を残した選手が日本で得た技術にこだわりすぎず、ゼロからベースボールを吸収しようとする姿にも心を打たれた。

何が彼をここまで突き動かすんだろう?

シンプルに興味が湧き、彼の著書を読んでみた。

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高卒でプロ野球に入った時の絶望が書かれていた。

他にもっといい選手がいるし、その人たちとやればいいのにって。俺はどうせダメなんだから、もういいよ、放っておいてくれよ、P128 第5章「プロフェショナルの洗礼」より
もういい、ムリだと言った。で、こう言っちゃった。 死にたいよ。 P130 第5章「プロフェッショナルの洗礼」より

衝撃だった。「折れた状態からこの人はあんなところまでたどり着いたのか」と

そして、こう思った

この本には「呪い」と立ち向かうためのヒントがあるんじゃないか

ダメだと思い込んで、もうムリとか、死にたいとか口走った。それがようやく技術ではついていけない自分を認めて、やっと見切ることができた。ああ、おれは下手なんだ、ダメなんだ。じゃあ、どうするか。おれは今、何をしたいんだ、何をすべきなんだと、自分自身に問いかけた。答えは一つしかなかった。俺は練習をしたいんだ。-p136 「第5章 プロフェショナルの洗礼」より
プロ野球選手になってすぐの頃、未知の世界を怖がって、不安で、何もしようとしないことがあった。やろうとしないんだから、できるわけがなかった。やろうとしないから、いつまでも怖いまま。 やってみて、恥をかく。やってみて、痛みを知る。行ってみて殴られれば、その痛みがわかる。ああ、これくらいの痛みか。それがわかるだけで、大丈夫だと思えるかもしれない。どんな痛みなのかも知らないくせに、どうしよう、どうしようと脅えていても、結局は前に進めない。脳みそばかりでっかくなって、肝心の足が一歩も動いてない。 だから前に出る P.44 第2章「マイナーの現実」より

 「俺なんかダメだから」何もできない、「できないなりに」頑張った

足を動かさずに、自分の限界を決めていた。

まずは出来ないことを認めて、前に出てみて痛みを知って、そこからどうするか

暗闇の中の光が少し見えた気がした。

「いい自分を認める、悪い自分を認めない」

だから苦しい。光が見えないから。

でも彼を見ているうちに

「悪い自分だって認めていいんだ」

そう思えるようになった。

それからは、やるしかないという状況に自分を追い込むことにした。

「僕にはコミュニケーション能力はない。だからそれを克服するために営業職につこう。」

「仕事に行きたくない。だから朝ジムに行ってついでに仕事に行こう」

「同じ部の他の人のような熱意はない。だから気持ちよりも身体を動かしてまずは目の前の出来ることを全部自分でやってみよう」

もちろん立ち止まることだってあったっていい。立ち止まったことを認めて動けると思ったら動く。

俺は本当に何もできない。だから、できないことを認めてできるようにする。

心は簡単に折れる。今週もたくさん折れた。

今後もどんどん折れるだろう。

ただ認めればいい。認めて、次どうするか

僕は明日からも彼の言葉と共に「呪い」に立ち向かっていきたい。

逆境を笑え、苦笑いで


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。











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