【国会クイズ】第16問 国会議事堂駅の謎
📚 問 題
☟
☟
☟
☟
☟
📚 正 解
国会は首相官邸の地下には核シェルターや秘密の通路があるという都市伝説を聞いたことがある人もいると思います。それが本当かどうか、私は知りませんが、確かに国会裏にある議員会館や国会関係施設と国会議事堂は地下通路でつながっています。
この話はさておき、地図をみると国会の敷地の地下に国会議事堂駅があります。場所は国会議事堂の衆議院側の少し南方。衆議院の委員会が開かれる分館の下辺りです。国会議事堂“前”駅というより国会議事堂“下”駅ですね。
かなり不自然です。どうしてこうなっているのでしょうか。
下記の写真をよく見てください。これは1960年、岸内閣のときの安保闘争(騒動)でデモ隊が国会を取り囲んだときのものです。日米安全保障条約(安保条約)に反対する労働者や学生、市民らが集まりました。この国会を取り囲むデモによって国会議員が国会議事堂に入れなかったため、国会裏の議員会館と国会議事堂を地下通路で繋ぐようになったという話を聞いたことがあります。デモはいろんな影響を与えたんですね。
さて、この写真、よく見ると今の国会と違うところがあります。デモ隊がひしめく道路から国会の敷地の形をみると、今のような長方形ではなく三角形をしていますね。
1948(昭和23)年に建設省に官庁建物建築計画協議会が発足し、そこで建てられた計画に国会議事堂正面に向かう広い道路を作り、国会の正面にぶつかったところで左右90度に開かれる図が示されています。これをもとに道路やその周辺の開発が始まり、東京オリンピックを目前にした1964年に今の道路の形が完成しました。60年安保でのデモはこの完成前なので三角形になっています。
さて、東京メトロ丸の内線の国会議事堂前駅の開通は1959年3月15日です。道路の変更の前ですね。当時、丸ノ内線国会議事堂前駅は道路に沿って作られていたため国会の敷地の外でした。しかし、1964年の道路移設に伴う敷地の形の変更により、国会の敷地の中の地下になりました。
ちなみに、国会の敷地の地下にありますが、駅と国会は直結していません。秘密の入り口があるかは都市伝説ですね、私は知りませんけど、、、
🍁 🍁 🍁 🍁 🍁 🍁 🍁 🍁
📗 次のクイズに挑戦してみよう!
📕 トップに戻る
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?