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ぼくが取り組んできたインプット論
インプットばかりしていたぼくは、アウトプットに重きを置き、それまでのすべてのインプット作業をアウトプットに転用したことで人生が変わったと自負している。つまりぼくは、異常なほどにアウトプットオタクである。
そんなぼくのアウトプットはもちろん「アウトプットすること」に価値を置いているため、比較的ぼくの発信は「アウトプット」に関することがほとんどである。
今日は久しく離れていた「インプット」について書かせていただきたいと思う。ぼくが取り組んできた「インプット論」とでも命題を打っておこう。
多くの人は「インプットとは学ぶこと」と考えているように思えてならない。もちろん、知識を増やすことは、自分の手札の数を増やすことになるため、ぼくも日頃から学ぶ機会は意図的に増やしている。
ただ、冒頭にも書いた通り、ぼくは「学ぶ」だけでは自分の人生が変わらなかったのだ。つまり、インプットの目的はアウトプットすることにあることをその当時、はじめて痛感した。
であるならば「インプット=学ぶこと」というのは、正直生ぬるいように感じている。
ぼくのインプットの定義は「学ぶこと」ではない。
本を読むことも、Webで情報収集することも、人の文章を読むことも、直接人から学ぶことも、すべては「真似る」いや、「盗む」ことが目的なのである。つまりは、ぼくのインプットの定義は「盗むこと」に他ならない。
ぼくはあらゆるインプットを通じていつも考えていることは「これは自分のビジネスに活用できるか?」ということだ。
たとえばセミナーに参加したときに多くの人は、講師が話す講義内容のメモを取っている。でも、参加費と交通費をわざわざ払って得ようとするものが、果たして本当に講義内容でいいのだろうかと疑問に感じていた。
ぼくなら、講義内容は一切メモを取らず、その会場でしか得ることのできないことを手に入れたいと考える。たとえば、講義内容の構成や講師の話し方、座席の配置や途中で行うワークやゲーム内容、休憩時間での講師の立ち振る舞い、販売目的なのであればそのための流れの組み方、他にも参加者とコミュニケーションを取り、どこでこのセミナーのことを知り、なぜ来られたのか?この講師のどういったところが好きになったのか?などもよく聞いてメモしていた。
こういった情報は、Webや本では手に入れることができない。わざわざ参加費と交通費を払ってでも得られる価値がこういったところにあると考えていたのだ。
こういった部分を手に入れるには「学ぶ」という姿勢ではまず得ることはできない。
本気で自分のビジネスに活かすために「盗もう」とする姿勢が重要なのである。
これは、セミナーに限った話ではない。本を読むことも、こうして誰かの発信を見ることも、すべては「盗む」姿勢がないと、ただの情報収集に終わってしまい、いつまでもそれらを取り入れ、自分の人生を変えるためのアクションに繋がらないのである。
自分が他の人の発信を受け取っていて、その人のことを好きになったり、その人のサービスを購入してまでも欲しいと感じたのであれば、それをしっかりと分析しておくことは、大いに有効な手段だ。
一度、その人と同じような動線をつくってみてもいい。同じような流れを取り入れてみてもいい。「そのまま丸パクリする」ということではない。それでは芸がない。自分に取り入れられそうなものをどんどん盗み、それを自分なりに再現し、形にしてみてほしいのだ。
とくに、ぼくのサービスを一度でも買ったことのある人には、ぼくのやり方を盗んでもいい権利がある。もちろん、丸パクリなんて工夫のないことはしてほしくないが、それでも仕組みの部分やそれ以外にも、自分のビジネスに取り入れられる部分はどんどん盗んでいってほしいと思っている。
ノウハウやアイデアはぼくだけのものではなく、共有財産なのである。
それに、盗まれたからといって痛くも痒くもない。はじめのころは、ぼくも「インプット=盗む」ことばかりでいたが、それと同時にアウトプット量を増やしてきたことで、自らもノウハウやアイデアを生み出すことができるようになってきた。
ノウハウやアイデアは誰にも盗まれないように維持することよりも、自分で生み出す力をつけていく方が大切だと考えている。
こればかりは、アウトプットを積み重ねてきたことによる恩恵であるため、簡単には盗めないものなのである。
ぼく自身、これまでの経験による知見をいろんな媒体でたくさん世の中に発信している。
それを盗むも盗まないもすべてあなたの自由なのだ。でもどうか「学ぶ」だけに留めないでもらいたい。
ぼくがこうして発信をしているのは、常にあなたに「きっかけ」を提供したいからである。
未だにぼくは、このインプットの姿勢を変えずに行っている。それを自分の表現に変えてアウトプットをして、自らアイデアやノウハウを生み出す力も磨いている。
アウトプットに重きを置いてほしいからこそのぼくからのインプット論として受け取ってもらえたら幸いである。
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