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Becoming the hero of your very own story

連載中の英字新聞Japan Times Alphaにインタビューしていただきました。30歳という節目の年にこれまでの英語学習と英語教育に対する取り組みと見解を綺麗な英語でまとめてくださいました。これを機に今回のインタビューのタイトルBecoming the hero of your own storyで意図したことを日本語でまとめますのでご覧ください。

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教えることで学ぶ

17歳の時に「教えることで学ぶ(learning by teaching)」ことで飛躍的に成績が伸び、同じ仕組みで生徒が生徒に教え成績を伸ばす寺小屋のような塾、通称密塾(ひそかじゅく)が誕生しました。当時は教えることで成績が伸びるというシンプルな法則が受け、人に教えることで自分の学びを振り返り、自分が分からないことをメタ認知し、主体的に行動する生徒がたくさん巣立っていきました。

赤ちゃんと母親の深いやり取り=meaningful interaction

イングリッシュキャンプでも「教えることで学ぶ(learning by teaching)」を実践する中で、ある現象が起きていることに気づき始めました。それは教える側を教わる側と関係性を構築する上で、感動的な深いコミュニケーション(meaningful interaction)が行われているということです。その現状が起きる条件は自己肯定感(self-esteem)の高く、学問に対する熱意(academic excellence)があり、どのような個性を持った生徒にも上手に振る舞える適応能力(adaptive skills)がある年上のお兄さん・お姉さんに囲まれ、1つのことに没頭するタスクを与えたときです。Meaningful interactionの重要性に関してはこちらのTEDxでお話しました。

学びの主人公

あらゆる物事を学ぶ時に主体的になること、極端に言うと自己中心的になることが大切です。自己中心的な学びの5ステップは「自己分析」→「自己探究」→「自己理解」→「自己決定」→「自己実現」です。このような本質的な学びのフレームワークを考案し、提唱しています。

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自己分析は教える時に、なぜ人に説明できないのか、またはなぜ自分には理解できて他の人には理解できないのかなど自分の学びを振り返ることで気づきが生まれます。自己探究では自分の興味・関心に従って主体的に学び探究します。尚ここで並走するお兄ちゃん・お姉ちゃんの存在が重要です。その後、自己理解では自分の好きなこと、嫌いなこと、得意なこと、苦手なこと、また自分の教え方の特徴や自分にしかない特性を再認識します。そして自己決定では親や先生に言われたことに従うのではなく、根拠を持って自らが決める進路に進む、好きなことを追求する段階です。最後に自己実現では自分の人生の生き甲斐となるプロジェクトを始動する段階です。

自分の物語のヒーローになる

今回のインタビュータイトルはBecoming the hero of your very own storyとして頂きましたが、ここに込められた自分の物語のヒーローとは人生における学びの主人公を意味します。自分の物語(人生)なので主人公になるためには他人事ではなく、自分事、つまり自己中心的でなければなりません。自己中心的な学びの5ステップは自分の学びを最大化するための最適路線です。なぜ生きているのかという哲学的な問いに対しても自分で解釈し、自分のプロジェクトを自分の言葉で説明できなければ自分の物語のヒーローにはなれません。今回のインタビューではそのような想いを伝えました。


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