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二浪で筑波大に推薦で受かつた話

 需要もありさうだつたので書いてみようと思ひ立つた。これを敎訓にして、私のやうに二年も無駄にしないやうに(笑)  構成など考へず思ひついたままにだらだらと書いたので、讀み難かつたら申し譯ない。 (※過去囘想が主なので試驗の話が知りたい人は「受驗上の注意について」から讀んでね)

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    • 古今和歌集・二八三番歌(龍田川もみぢ亂れて~)に就いての私の解釋

       たいしらす よみひとしらす たつたかは もちみたれて なかるめり わたらはにしき なかやたえなむ   このうたは あるひと ならのみかとの おほむうたとなむ まうす  題しらず 詠人知らず 龍田川 紅葉亂れて 流るめり 渡らば錦 中や絶えなむ   この歌は、ある人、奈良の帝の御歌となむ申す (秋・二八三) 從來の解釋と問題  龍田川ハ紅葉ガ亂レテ流レルヤウニ見エル。渡ルナラバ、此ノ紅葉ノ錦ハ途中デ斷チ切レテシマフダラウカナア。     (新日本古典文學大系)  龍田

      • N高研究部に入つて良かつたこと

        僕自身は一期生として夏前に入つたが、一年も滿たない在籍で自分の人生が大きく好轉したと感じる。 一應研究部に就いてざっくり槪覽すると、 「角川ドワンゴ学園 N/S高が運營する學術研究を志す學生が學校の椊を越え參加できるコミュニティー」 らしい。 年に二囘(何月かは忘れた)部員募集があつて、一次は自分の興味ある分野の先行研究要約や入部後にやりたい研究を書いた書類を送り、書類選考の後オンライン面接をして綜合的に判斷されるらしい。 これが中々の高倍率でまあ落ちるさうで、「入つて

        • 變態假名を含む和文のかき分けついて

          以下の如き使ひ分けは「假名文字遣ひ」や「異体假名の遣ひ分け」などと呼稱せらるる事もある。 特に①~⑥は、現代語のルビや送り假名のやうに筆者によつて使はれ方が異ることも少くない。飽くまでもかかる可き傾向として見做して貰ひたい。 ① 語頭標示の「志(し)」 志ろく、志ろき、志らぬひ、志らかは ② 語中標示の「可(か)」 かる可らぬ人のおんほど… いとさとくて可たきてうしどもを… ③ 語中・語尾の「之(し)」 おも之ろうふきすま之たまへるに… ふかう染まざるべ之 ④ 語頭の

        二浪で筑波大に推薦で受かつた話

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          古今集・第一番歌に就いての私の解釋

           ふるとしに春たちける日 詠める 年のうちに 春は來にけりひとゝせを こぞとやいはむ ことしとやいはむ           卷一 春歌上(在原元方) 從來の解釋 「年内(立春ノ日二ナル前)ニ早クモ春ガ來テシマツタヨ。過ギ去ッタ一年ヲ去年ト言ハウカ、今年ト言ハウカ。。」 「年のうちに…」 に於る「年」を暦上の「立春」と解釋し、「春は來にけり…」 の「春」を、春の暖かい風や鶯の聲、梅のかほりの如き「實質」的な「春」と解釋してゐる。 「マダ立春ニモナツテヰナイノニ、早クモ春ノ

          古今集・第一番歌に就いての私の解釋

          古今集・一六九番に就いての私の解釋

           秋立つ日 詠める あききぬとめにはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる                 卷四 秋歌上(藤原敏行朝臣) 從來の解釋 (立秋ノ日ニナツテモ)秋ガ來タトハッキリ目ニハ見エナイケレドモ、風ノ音デ(秋ノ到来ニ)ハット氣附キマシタ。 私の解釋 立秋ノ日ヲ只管ニ待チ續ケ、曆ノ上デハ漸ク其日ガ來タトイフノニ、秋ノ氣配ガ一向ニ見ラレナイ。焦リニモ似タ氣持チデ秋ノ來タ證據ハ何處ダト探シ求メテヰルト、フト微カナ風ノ音ガ聞エテ來テ、ハットシタ。秋ノ證據

          古今集・一六九番に就いての私の解釋

          古今集・五四八番に就いての私の解釋

          『古今和歌集』戀哥・五四八 秋の田の ほのうへをてらすいなづまの 光のまにも我やわするゝ 從來の解釋 「秋の田の稻穗を照らす稻妻の光は一瞬のものであるが、その光が照らす一瞬の間でさへも私はあの人のことを忘れる事があらうか(いや絕對にない)。」  一時も頭から離れぬ戀を詠んだ哥といふ解釋でほぼ統一されてゐるやうである。 私の解釋 稻妻を「戀しき人との關係を遮る存在」と假定 [穗」は「表面に出て目立つもの」と考へらる 「秋の田の穗のやうにバレバレな戀心を抱く私を照らす(

          古今集・五四八番に就いての私の解釋