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ごはんタイム

もぐもぐ。
ポリポリ、カリポリ。
もぐもぐもぐ。
ゴクン、カリッ。
もぐもぐもぐもぐ。

ああ、今日もごはんが
美味しいのニャ。
生きてるって感じが
するのニャ〜!

そうだニャ。
やはり、いちばん幸せな時間は
間違いなくごはんの時間であろうニャ!
もぐもぐもぐもぐ。

異議なし!
カリカリポリッ、ゴクン。
賛成!
モシャモシャモシャモシャ。

…。
ゴックン。
…果たして、本当に。
そうなのかニャ?
(5匹を見渡す一匹)

なニャッ。
(驚く他の猫たち。食べるのは止めない)
…まさか。
この間ご主人が言っていたことかニャ?
(ハッとした一匹。問題発言をした猫を見つめる。)

そうニャ。
…キミもそう思ったのだにゃ?
………。
(黙り込みうつむく、見つめた猫。他の猫たちはずっと食べ続けている)

僕はニャ…、
ご主人とは逆の考えニャ。
だってそれは…、
結局のところ、誰も幸せに
ならないのだと思うニャ。

…ニャンだと?
何をそんな、甘っちょろいことを
言っているのニャ。
生のいちばんの喜びは…、
自分の欲をいちばんに満たすこと!
こんな風にニャ!!

(他の猫を蹴散らして、ごはんをひとり占めしようとするその猫)
やめるのニャ!
そんなことをしても結局…、
(見つめていた猫が言い終わらないうちに、他のごはんを食べていた猫に袋叩きに合うその猫)

なんなんだにゃお前は!
ふざけんニャ!
ごはんはみんなのものニャ!
これでもくらえ、必殺猫パンチ!!

やめるのニャ!皆!!
そいつはちょっと…、
この間ご主人が読んでいた
くだらない本に影響されてしまっているのニャ!
出来心だから、許してやってくれニャ!!

ごはんのうらみはこわいのニャ!
そうニャ!分からせてやるニャ!
…やめようニャ!
争いは何もうまないのニャ。
(袋叩きにしていた内の一匹が他の二匹を止めに入る。何とか落ち着いた)

…全く。
本に書いてあることを真に受けて、
ご主人もキミも本当にしょうがないのニャ。
本に書いてあることが全てではないし、
本を書いた人にとってそれが真実だったとしても
読んだ人にとってそれが参考になるかは
わからないことなのだニャ。

………。
じゃ、じゃあニャ。
お前は生の喜びって
何だと思ってるのニャ?

僕ニャ?
皆で仲良くご飯を食べて遊ぶこと。
これに尽きるニャ。
…そういえば、ニンゲンも。
同じような時代が昔あったと、
この間テレビで見たニャ。

獲物を捉えて。
ごはんを食べて。
自然の恵みに感謝し、
季節に合った生活をする。
そんな時代。

縄文時代と言うそうニャ。
その平和な時代は
なんと一万年も続いたそうニャ。
すごいのニャ〜。

…ニンゲンも。
僕らと同じように
ごはんを食べて遊んで寝ているだけの
生活をしていたら。
あんな本を書くようなニンゲンなんて
いなくなるのかニャ?

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ここまで読んでくださいまして、
どうもありがとうございます!














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