春眠暁を覚えず

と、申しますにゃ。
春先はどうにも眠くなって
仕方ないですのにゃ。
うとうと。

…ん？
春はもう過ぎた、今はもう
新緑まぶしい初夏ですと？
そうなのですにゃ。

季節の移り変わりは
とても早いのですにゃ。
ついこの間までは寒さに
震えていたというですのに、にゃ。

温かくなることは本当に
素晴らしいことですにゃ！
…ん？
なんですかにゃ、まだ何か
言いたそうですにゃ。

なになに？
僕たちは季節に関係なく
いつもこうしてゴロゴロと
寝てばかりいる、ですとにゃ？

ふふふ、そうかもしれませんにゃ。
先日僕のご主人が言っていた言葉が
とても格好いいなと思いましてにゃ。
つい使いたくなってしまったのですにゃ。

春眠暁を覚えずとは
ずいぶんとまあ
風流なことと思いましてにゃ。
ご主人は風流がお好きなようですにゃ。

まあまあ、細かいことは
お気になさらずおおらかに
いきましょうにゃ。
ほらほら、あなたもご一緒に。

こうしてごろんと横になって
のんびりとひなたぼっこを
してみませんかにゃ？　
さあさあ。

うららかな陽の光が
とても気持ちが良いですにゃ。
ほら、地面にお顔を当てると
ぽかぽかとして…、

風流ですのにゃ…
………。
ぐうぐう。

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ここまで読んでくださいまして、
どうもありがとうございます！