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【読書の記録】④麦本三歩の好きなもの 第1集

麦本三歩の好きなもの 第1集(住野よる・幻冬舎文庫)

この本の作者である住野よるさんの本は「君の膵臓を食べたい」をはじめ3作読んだのですが、これを書くにあたって初めて住野よるさんの情報を調べました。そこで知ったですが、男性の方だったようです。女の子が主人公である作品も多く、女の人目線で描かれていたので勝手に女性だと思っていたので驚きました。

この物語は自由で普通だけど周りよりちょっと仕事ができなくて先輩に怒られがちだけど、でもやっぱり好きなものを食べれば気分が上がってしまうようなちょっとかわいらしい部分も持った主人公、麦本三歩の日常を三歩の目線だけで描かれています。

僕はこの本を読んでいると三歩に対して「めんどくさいなぁ」「可愛らしいなぁ」といろんな感情を抱きました。そして、三歩の目線でしか描かれていないのに、ほかの登場人物の気持ちが理解できるのもまた面白いところです。目線は常に三歩ではあるものの、会話、行動では三歩が受け身であることが多いため、ほかの登場人物が三歩に対して話すこと、行うことでその登場人物が三歩に対してどのような感情を持っているのかがとてもよく伝わってきます。

麦本三歩というキャラクターは恐らく人によって好き嫌いが別れるようなキャラクターをしています。自分的にはあまり好きなタイプではなかったので、読みながら少し引いていました(笑)。というのも、かなりの天然で、もはやあざといようなキャラクターになっていて、実際にこんな感じの人がいたらめんどくさいかもなぁと思ったり思わなかったり。ところどころ可愛らしいなぁと思うところもありましたが。

すごく個人的な意見にはなるのですが、住野よる作品には驚くような展開を期待してしまうのでどうしてもこの「麦本三歩の好きなもの」では物足りなさを感じてしまいました。

以上、読書感想文の書き方がいつまでたっても分からないshunkohでした。

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