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【読書の記録】⑤猫のお告げは樹の下で

猫のお告げは樹の下で(青山美智子/宝島社文庫)

青山美智子作品は人の心を穏やかにする。僕はそんなふうに思っているからよく手に取る。でも、今回のこの本は穏やかにするというよりは大事なものに気づかせてくれたように思う。

その大事なものは
・伝えるということ。
・決めつけが自分を苦しめること。
・夢を持つということ。
この3つだ。どれも生活していく中で無意識に大事じゃなくなってしまっているように思う。

親子の関係だって、友達の関係だって人と関わる時は分かり合えてると思っても伝わりきらないことが必ずある。そのせいですれ違いが起きて喧嘩になったり、勝手な印象を持たれてしまうことだってある。

でも、そうなってしまうのはいい事では無い。だからこそ、伝え方、関わり方を工夫することが大切なんだなって思った。

決めつけはいつも自分を苦しめる。1度関わった時の印象に人は惑わされる。いわゆる「第一印象が大事」理由はそこだ。でも、人は関わりが深くなればなるほどその人の良さを知ることが出来る。少ししか知らないのに、怖い人だとかつまらない人だっていうのはただの決めつけ。せっかくの繋がりを無下にするのはもったいないのかもしれないと僕は思った。

自分を卑下したり、周りと比べていい劣っていると思うのも決めつけ。実際はそんなことない。もっと周りの人は違う印象を持っているはずだし、自分が劣っていると思っていてはどんどん劣化して言ってしまう。勝手な決めつけに押しつぶされるのはいいことじゃないと思った。

夢を持つことが大切だと思った。夢を持たなければ、やるべきことを見失い、他人任せに物事を選び、逃げるような人生になってしまう。だからこそ夢を持ち、自分を信じ、余裕を持ち、欲を出す。そうすればいつか色んなことがいい方に動きだす。後悔しないためにも必要なんだなって思った。

この本を読んでいて、人生を豊かにする方法を学んだように思います。小説だけど、気づきが多いありがたい本に思えました。映像化されても面白いのになって個人的には思いました。

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