#150 石臼でついたもち
1月の中旬、山の神(#144 山の神さん)の前で、『どんど』があった。私と妻は、しめ縄や古いお札を持って、山の神に行った。氏子たちが集まってきた。
門松やしめ縄などを燃やし、熾火(おきび)を作った。その後、大きな網の上に、各家から持ってきた餅を、焼いて食べた。
近所の人が、石臼でついた餅をくれた。石臼でついた、焼きたての餅は、サクッとした感じでとてもおいしかった。市販されているもちと、全然歯ごたえが違っていた。
35年ほど前までは、私の家でも、毎年正月の餅は、石臼でついていた。私と父親が交互で餅をつき、妻と母親が餅をこねた。子どもたちが、つきたてのもちを、きなこやあんこをつけて食べていた。
もらって食べたお餅は、たしかに石臼でついたこの味だった。
次の日、「家にあったので食べて~。」と言って、石臼でついた餅を、持ってきてくれた。私はこのお餅を、孫に食べさせてあげようと思った。そして、お餅を冷凍保存するために、冷蔵庫に持って行った。
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