#272 学級文庫
小学校5年のりかこが、週末に泊りがけで私の家に来た。妻は、「学校は楽しい?」と聞くと、「楽しいで。先生も、ええ先生やで。友達とも仲ええで。保育園の時からの友達もいるで。算数以外は楽しいで・・・。」とりかこは答えた。
夕食の時、りかこは『ライト兄弟』の話をした。
自転車の事業にも成功して、たくさんのお金をもうけたこと。その後『空を飛んでみたい』という、幼いころからの夢の実現のために、飛行機を作ることに挑戦したこと。
りかこは、私たちにライト兄弟の魅力を伝えた。わかりやすく、順序だてて話をするりかこに、私と妻は感心した。
その後、りかこの学級文庫のことが話題となった。 ヘレンケラー・キュリー夫人・野口英世・イチローなどの漫画で描かれた伝記を、りかこは、お昼休みなどに読んでいることが分かった。
私も、小学校の時に野口英世やキュリー夫人の偉人伝を読んだことを思い出した。
子供たちが、自分の将来のモデルを探す時、先人の伝記にたどり着くのだろう。伝記を通して、困難に立ち向かう意志など、いろいろな生き方に感動する。
私たちの子どもの時と違い、マンガという媒体を通し、『伝記』というジャンルは引き継がれていた。
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