#197 始業式が終わって

　お昼前に小学校６年生になったしょうへいと、小学校５年生になったりかこが帰ってきた。新学年になった今日は、先生の着任式と、新しい学級での始業式が終わると、集団で下校し、家に帰ってきた。

　「ただいま」と言うと、すぐにソファーにすわりこみ、二人ともYouTubeを見始めた。私が、「何組になったん？」と聞くと、「３組。２組。」と、言うだけでYouTubeを見ていた。

　「担任の先生は？」と聞くと、しょうへいは、「去年、体育と図工教えてくれた先生や。」と言った。りかこは、「忘れた。」と言った。私が、「なんで⁉」というと、りかこは、「新しく来た先生やもん。」と言った。

　おにぎりやサンドイッチを買いに行って、私たちの昼食がはじまった。私が、「新しいクラスで、よく知っている友達いるの？」と聞くと、しょうへいは、「いるで。仲ええやつもいるで。」と言った。りかこも、友達がいるようだった。私が、友達の話をさらに聞こうとしたとき、「おじいちゃん、俺の友達のこと、あんまり知らんやろ？」と、しょうへいが言った。

　孫の、新しい学年になった想いとか、新学年での決意についても、私には伝わってこなかった。

　りかこのランドセルには、今日、学校でもらった新しい教科書がはいっていた。さっそく置き勉してきたしょうへいのランドセルは、とても軽かった。

新しい教科書

　『ほんまに、これでええんかな⁇。』と思った。『今日も、遠くなっていく孫との距離感。』を、私は味わった。そして、『この子たち（孫）が、成長し、今、思春期の入口にいる。』とも、私は思った。

　＠家族
#子どもの成長記録