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サステナ的ミニマリズムのススメ

僕はいわゆる「ミニマリスト」という人種の一人だと思っています。

とは言っても、極限までモノを持たないことを追求するというより、なるべく必要なものしか持たないようにしている、というスタンスの「ゆるいミニマリスト」に近いです。

元々、ミニマリスト的な生き方をするようになったことと、サステナビリティと言われるようなことに興味があったことは、自分の中では全く別々のことだと考えていました。

ただ、最近この両者ってすごく相性がいい考え方なのでは?と感じるようになってきました。

自分的ミニマリズムの考え方


自分がミニマリズム的な生き方を取り入れるようになったのは、意識的に選択したというより、もともと、小さいときから服にせよ家具にせよ、何でもシンプルなものの方が好きだったということが根底にあると思います。

そして、自分が生活する空間についても、何となく散らかっているより、モノが少ない方が集中できる、気分が良いということに気づくようになり、自然な流れで徐々にミニマリストっぽくなってきました。

なので、自分のスタンスとして極限までモノを少なくしよう、というような意識ではないので、自分の中に厳密な決まりはありません。

強いて言えば、次の3つを意識することが、自分の中の「ミニマリズム」です。

普段作業しているデスク。必要なもの以外は置かないようにしています。


1.本当に必要&気に入ったものしか買わない

一番はこれです。

良さげな服がセールでとても安く売ってたから何となく買う、とかふらっと立ち寄った店で使うかわからないけど面白そうなものがあったから買う、といった「何となくで買う」ということをあまりしません。
(とはいえ偶然の素敵な発見もあると思うので絶対ではないです)

広告やセールなど、これを買え、あれを買えという誘惑が溢れに溢れている現代では、何となくの気分に流されているとすぐに「これ欲しいと思ったけど実はそんなに好きじゃないや」というものですぐに部屋が一杯になっていきます。

なので、僕は小さなものでも買う時は悩みに悩みます。本当に欲しい、と思ったものしか買いません。

多分「モノを買う」ということに対するハードルが他の人より5倍ぐらい高いイメージです。

でもおかげで、自分の周りには本当に気に入ったものしかなく、おかげで部屋はいつも片付いていますし、何より「限られた大事なモノを長く使う」ことで得られる言葉にできない充実感や満足感が常にあります。

2.しばらく使わないものは売る

とはいえ、本当に必要だと思って買っても、「これ思ったほど使わなかったな・・・」と思うことも時には起こります。その時は、僕は迷いなくメルカリで売るようにしています。お金が回収できるというのもそうですが、使わない自分のもとでモノを死なせておくぐらいなら、だれか必要としている人が使ってくれると嬉しい、という気持ちも大きいです。

お金は回収できるし、必要な人がまた使ってくれるし、スペースも増えるし、一石三鳥です。

「後で使うかも」という気持ちが起こっても同様です。そんな時も9割方、また使うということは起こらないのでさっさと売ってしまいます。万が一やっぱり後でいるとなっても、その時はメルカリからまた買い戻せばいいと思っています。

3.ミニマリズムを目的化しない

忘れてはいけないのが、ミニマリズムのために自分があるのではなく、自分の生活の質をあげるためにミニマリズムというスタイルがあるということ。

世の有名なミニマリストの方々に触発されて、一時期どこまで持ち物が減らせるか試みていたのですが、徐々に自分の生活が縛られていっている、無理をしていることに気づき、その考え方はやめました。

あくまで、自分の幸福感を上げるためにミニマリズムというスタイルがあるのだと(当たり前のことに)思い至り、それからは多少嵩張ったり、使用頻度が少し落ちても自分にとって今大切かな、と思うものは普通に持つようにしています。(例えば、年数度しか使わないキャンプギアなど)

後、一緒に生活しているパートナーや家族がいる人にとっては、興味がない人にまでこのライフスタイルを強いるのは厳しいでしょうし、どこかでお互いが快適に暮らせるポイントを見つける必要があります。

そう言った意味で「ミニマリズム」というやや極端な名前をつけてしまうより、「できるだけシンプルな生き方をする」というぐらいの気持ちでちょうど良いのかもしれないと思い始めました。

※ちなみに僕は既に持ち物の数はだいぶ減っているので、上記のものを増やさない、ということを意識するだけで成立するのですが、これからミニマリスト的なスタイルを取り入れよう、とする人はもちろん最初に持ち物の断捨離が必要になってきます

サステナビリティに繋がるミニマリズム

Photo by Chandra Oh on Unsplash


このようなスタイルを取り入れてしばらく経って考えはじめたのは、ミニマリストって実は凄くサステナブルな生き方なのでは?ということです。

以前、サステナビリティを意識して生活している友人が「そもそもモノを買わないというのが一番大切だと思っている」と話していました。
彼女自身はミニマリズムを意識している訳ではないと思うのですが、確かにそもそもモノを「消費しない」ということが、環境のことを考えると最強の選択肢だよな・・という風に感じました。

何かを購入するときに、より環境に配慮したオプションを選ぶ、という行為は大切だと思うのですが、そういったサステナブルな製品でさえも何かしらの資源・エネルギーを使って製造されている訳で、そういった観点ではそもそも「買わない」という選択が可能なのであれば、一番負荷がない選択肢なんじゃないでしょうか。

また、厳選したものを長く大切に使っていく、使わないものは積極的に必要な人に売る・譲るということもプラスしていくと、その分、新たな商品を製造するエネルギーが節約され、それもまた資源を守ることにつながっていきます。

持ち物の数を抑えようとすると、必然的にものを買うことに対するハードルが一気に上がります。本当に必要なモノ、長く使いたいものしか買わない。
ちょっと必要かも、と思った瞬間にAmazonで1クリックすればすぐに欲しいモノが手に入る、というライフスタイルで「買う」ということに対する感覚が完全に鈍ってしまった状態とは対照的です。

ミニマリズムを取り入れるということは、現代人が何となく行なっている「消費」ということに対する麻痺してしまった感度を取り戻しにいく行為だと思います。

そう言った意味で、ミニマリズムの根底にあるよりシンプルなライフスタイルと、サステナブルな生き方、というのは互いに通じ合うものがあります。

このことに気づいて、自分が何気なく取っていたミニマリスト的な生き方に新たな意味を見出すことができ、また今後も長く実践していきたいと感じています。

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