人生初(?)LIVEの感想

先日、AimerのLIVEに行った。
高校時代、友人がバンドを組んで出ていたLIVEや文化祭のLIVEには参加したことはある(今思うとあれはあれでかなり楽しく貴重な経験だった)。しかし、プロのアーティストのLIVEに足を運ぶのは初めてだった。

大概、1つのアルバムのリリースに際して全国ツアーを行い、LIVEのセットリストもそのアルバムに沿って組まれるということは知っていた。AimerのLIVEもそれと同じく、"Walpurgisnacht"(ドイツ語でワルプルギスナハト:ワルプルギスの夜)というアルバムの曲を中心に歌った。

Aimerの声を聴いた第一印象は「話し声すらもとっても綺麗」だった。そして、LIVEでは緊張すると思うが、音を外すこともなく言うまでもないがとても上手だった。


さて、曲の合間にAimerはこのような主旨のことを言っていた。

「ワルプルギスの夜というのは北欧に伝わる祝祭で、コロナ禍で長い夜が続いているけれど、いつかはまた光が満ちることを信じて曲を作りアルバムを"Walpurgisnacht"と名付けました。また春がやってくることを信じて季路という曲を歌います。」
「あなたに~な思いを届けたいと思ってこの曲をうたいます」

LIVEから帰ってその言葉を反芻していた時、アーティストはそれほど曲やアルバムに意味を乗せ、伝わって欲しいと願いながら聴き手に歌いかけているのだと気付いた。(鈍感かもしれない笑)想像力がこれまで足りていなかったが、自分もAimerの立場だったらきっと同じように自分なりに意味を乗せ、思いを持って歌うのだろう。

そこで初めて「歌手って表現者なんだな」と強く感じた。表現者という言葉通りにただ表現するというだけではなく、「伝える」ということが大きな要素であると感じた。
(これはAimerがそうであって、歌手全体に一般化するのは少し手荒かもしれない。素人が適当なことを言っていると本気で音楽をやっている人に怒られるだろうか。)

これまでもこの歌詞はこういう意味で書いているのかなと考えて曲は聴いていたが、聴き手に伝えたいもの、どう伝えたいと考えているかに関しては意識してこなかった。
普通に詩を読む時には、それを掬い上げようと努力していたつもりなのに、音符に乗った途端、違う受け取り方をしてしまっていた。きっとそれは音やメロディーばかりに意識が向いていたのだと思う。

歌手を「表現者」として見て、歌に乗せた詞から「伝えたいこと」を汲み取る。そういう聴き方をしてみようと思う。


単純にAImerの歌を楽しむこともできたし、歌の聴き方という点での収穫もあり、良いLIVEだった。文章に起こしたことでより自分の中で整理された気がする。良かった。

次は4月に羊文学のLIVEの抽選に申し込む予定。当たるといいな。

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