入社して1年経ち、やっと「コト」に向かえるようになった
このnoteは[Ateam Brides Inc. Advent Calendar 2020]の7日目の記事となります。
はじめに
こんにちは。
株式会社エイチームブライズ 開発営業部でBizDevの担当をしている千田(ちだ)です。
この内容は、新卒入社から1年半経った自分を振り返って気づいた大切なことをまとめています。
~3年目くらいの方までには「新しい気づき」を、年次が上の方には「そういうこともあるよね」という懐かしい気持ちを、読んだ後に思っていただければと思います。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
自己紹介
僕は2020年4月にエイチームへ入社した、今年で新卒2年目の駆け出し社会人です。
エイチームは1997年創業のITベンチャーで「ライフスタイルサポート事業」「エンターテインメント事業」「EC事業」を運営している会社です。
会社の紹介は割愛させていただきますが、僕が入社したのはこれらの事業に惹かれたからではなく、働く「ヒト」に惹かれたからです。
エイチームで働く人の特徴は以下のスライドにまとまっているので、ぜひご覧ください。
入社後2ヶ月の研修を経て、金融系のプロダクトを複数運営する「エイチームフィナジー」で半年間WEBプロモーションを行っていました。
そこでは主にSEO(Search Engine Optimization)を担当しており、半年間で3つのプロダクトに携わらせていただきました。
そこからは自分の希望もあり、結婚式場探しのハナユメを運営している「エイチームブライズ」で1年間、BizDevやPMOをしています。
驕って、調子に乗って、慢心しきった半年間
金融系サービスのSEOを担当することになり、僕はプロダクトのオーガニック検索順位を上げることや、CVR(Conversion Rate)を上げることを目標として働いていました。
あくまでも一般的にですが、SEOで成果を出すには最低半年程度は必要だといわれています。
他のアドマーケや、デザイナー、エンジニアも、もちろん成果を出すまでに時間がかかることは多いですが、
それよりもSEOの成果が出づらいといわれているのは、
・覚えないといけないことがたくさんある
・身につけるべきスキルが多岐にわたる
・仮説検証が即時的に行いづらい
といった特性があるからです。
そんなSEOの担当になった僕でしたが、インターン時代の経験もあったことで、ある程度のSEOに対する知識はありました。
そのため、積極的に「○○というところが良くないと思うので、○○したいです!」とプロダクトに対する改善案を事業責任者に提案していました。
当時の責任者の方も「やったらええやん!」という人情味のある関西の優しい方だったので、どんどん施策を回す日々が続いていきます。
そんな中、ある一つの施策で○百万円/月という、新卒入社して半年の割には大きい成果を出すことができました。
それはもう有頂天で、完全に調子に乗っていたことを今でも覚えています。
そしてその後は、既存事業のグロースを担当する新設部署に異動することとなります。
そこでもSEOの担当をしていくことになりましたが、異動後3ヶ月くらいでまた○百万円/月という売上を上げることとなります。
初回の一発でもかなり調子に乗っていたうえに、2回目も直後にあったことから、僕は完全に慢心しきってしまいました。
慢心しきった末、会社の異動を申し出る
この慢心しきった状況の中、当時の心境を振り返るとこんなことを考えていました。
・自分はこのままここにいると成長が鈍化する
・もっと活躍できる場所に移るべきだ
・もっと難易度の高い業務にチャレンジしたい
いま振り返ると、勘違いも甚だしいわけですが、当時は真剣に「自分」の成長について悩んでいました。
そして悩んだ結果、2020年12月、配属後ちょうど半年で僕は「エイチームブライズ」へ異動することなりました。
※エイチームフィナジーは最高なメンバーが最高なプロダクトを作っている素晴らしい会社です。
今なら重々理解していますが、当時はそのプロダクトを作り、改善してきた先人たちへのリスペクトが全く足りていませんでした。
自分はたまたま成果の出やすいタイミングで入り、わかりやすいミスを修正しただけのことで、若干の修正さえすれば上向くようなアセットに恵まれたプロダクトを作ってきたのは「先人たち」です。一切僕ではありません。
そのピンポイントの成果だけを切り出して、自分の成果のように思っていました。
Twitterで「先人たちへのリスペクト」という内容のTweetを目にするたび恥ずかしく、とても驕っていたと思っています。
初めての業務に四苦八苦
異動した先のエイチームブライズは、「ハナユメ」という1つのサービスを200名を超える人数で運営している会社です。
これまでは、複数のプロダクトを持ち、そのプロダクトごとに仕事をしている会社にいたので、同じグループ会社でしたが、全く別の会社でした。
また、職能もSEOからBizDev(Business Development)やPMO(Project Management Office)のような役割へと変わっており、素人丸出しの状態で勉強しながら働くこととなります。
そんな中、実店舗のメンバーを巻き込んで、新規のアライアンス商材を追加して販促するというプロジェクトのPMOをすることになります。
※ハナユメは「ハナユメウエディングデスク」という、結婚式の相談ができる店舗も展開しています。
これまで、SEO担当として僕が経験したのは「記事の構成案作成」「校閲」「サイト構造最適化」「検索結果の分析」など、ある程度社内メンバーとのやり取りで完了できる業務ばかりでした。
しかし、新しい業務は「契約書締結」「単価交渉」「店舗でのオペレーション構築」「予算策定」など、全く何からどう手をつけてよ良いかわからないものばかりで、当時の僕では到底進められることができず、今の上長におんぶにだっこでした。
ただ、苦悩はありながらも「取り組み開始」というところまでは進められることができました。
伸び悩む成果と自分本位な考え
新しい商材の販売を開始するまでは進めることができたものの、取り組み開始時に立てた目標からは大きく乖離している状況でした。
そこで焦りを感じていた僕は、自分で何とかできそうな「メルマガ送信」「LP改善」「EF改善」などを率先して行っていきます。
それでも全く成果は伸びず、この時点で自信は喪失、「自分なんてダメだな...」と自己効力感が下がっていく日々が続きました。
そんなことを3か月くらい続けていたある日、店舗運営部のマネージャーから声をかけていただくことがあり、それが大きな転換点となりました。
「ごめんね!ちょっと着手遅れちゃったけど、しっかり販促強化していこう!」
こんな声をかけていただいたと思います。
たぶん、そのマネージャーの方は、何の特別な気持ちもなく、ただ単に「一緒に頑張ろう!」という声かけだったのだと思いますが、僕にはすごく心強く感じたことをとても覚えています。
そこから、マネージャーと現状の確認をしていくと、完全に自分本位な考えをしてたことに気づくことができました。
それまで僕は、「新しい商品作って、目標決めて、販売に必要なものさえそろえばあとは頑張ってくれるだろう!」と思っていたのです。
ただ、店舗メンバーが販売を行うために一番大事なことは、販売するメンバー一人一人が、
商品の価値を理解し、心からお客様のためになると思えること
です。
店舗のメンバーはお客様のことを思って、お客様のためになることを提案するのが仕事だと思います。
それにもかかわらず、その根底にある考えを理解せず、一方的に「はい、やってね」という自分本位であったスタンスでいてしまったことをとても後悔しています。
そこからは、店舗メンバーの教育チームに相談をしにいき、どうすればこの商品の魅力がメンバーへ伝わるのか相談し、
商品の体験会を開き、その様子を録画して展開、質問があれば全てに答え、店舗のメンバーに課題をヒアリング、課題を克服するために接客ツール改良などを行っていきました。
そんなことをしているうちに、目標の何倍もの成果を出すことができるようになり、今ではなくてはならない柱の一つとしてグロースさせることができました。
振り返ると「自分」がいなくなっていた
ここまでが自分の1年半の振り返りです。振り返ってみるとたくさんの経験をさせて頂き、少しは成長できたような気がしています。
1年半を通して、常に事業を成長させたい、誰よりも売上に貢献したいという気持ちは変わりがなかったと思います。
しかし、最初の1年はどの場面を切り取ってみても、常に「自分」を主語にして物事を考えていました。
・自分が評価されるためにはどうしたら良いか
・自分が成長できる環境はどこだろうか
・自分は事業を伸ばすためにこんなことがしたい
この考えがあったからこそ、スキルアップできたことも確かにあります。
ただ、自分一人でできることは絶対にそんなに大したことはありません。
本当に事業の成長を一番に考えて、大きな影響を出していくには
事業を成長させるために自分はどう行動するべきか
根底にこの考えがないといけないと今の自分は思っています。
「コト」を成すために「ヒト」がいる。そう思ってこれからもサービスを成長させていきます。
※この当たりの価値観はDeNAの南場さんの影響を受けています
おわりに
以上が、入社後1年半の振り返りと、気づきでした。
少しでも誰かの気づきであったり、面白かったという気持ちになっていただけていれば嬉しいです。
これまでの1年半、自分が「嫌な奴」だった時、一緒に仕事をしたメンバーにはご迷惑や嫌な気持ちにさせてしまったこともあると思います。
また一緒に仕事ができるようになったとき、今度は「一緒に働きたい!」と思ってもらえるよう、これからも頑張っていきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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このnoteは[Ateam Brides Inc. Advent Calendar 2020]の7日目の記事でした。
8日目は@hyshrがお送りします!
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