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【読書メモ】 「いつも忙しい」がなくなる心の習慣

~忙しさを感じる人は根底に不安を持っている~

それほど忙しくないのに忙しいと感じ、忙しい感を撒き散らす人もいれば、1人で何役分もこなしてとても忙しいはずなのに余裕すら感じさせる人もいます。両者には主観的な忙しさの感じ方に違いがあるように思います。では、忙しいと感じるのはなぜでしょうか。実際の忙しさと主観的な忙しさのズレはどこから産まれてくるのでしょうか。

そういった疑問についてわかりやすく解説している本に出会いましたので紹介します。

「いつも忙しい」がなくなる心の習慣


・忙しい人の特徴


1.作業効率が落ちる

「あれもしなきゃこれもしなきゃ」と思うのはずっと頭の中で他の作業について考えているからです。今やらなくていいことを考えるのに時間とエネルギーを使ってしまっているので本来すべきことに使うエネルギーが少なくなり、作業効率が落ちてしまいます。

だから忙しい時に限って何も出来ないまま時間が過ぎてしまうというのは自然なことだとわかります。

2.先延ばしにする

一つ一つは小さくても、複数の終わってないことが見えてしまうと、それらが出来ていないという感覚だけが残ります。その結果、簡単なことでも結局手がつけるのが億劫になり、先延ばしにするようになります。できたことより終わってないことにしか目がいかないので、忙しさを感じる人はなかなか達成感が味わえません。


3.仕事量が増える

忙しさを感じていると実際にやるべきことがほとんど見えなくなります。これはもはや思考停止と言ってもいいレベルだと考えられます。
忙しさを感じるのを手放すと「本当にやらなければならないこと」、「本当にやりたいことなのか」という仕分けができるようになりやらなければならないことの総量が減って、物理的な忙しさも減る可能性が高いでしょう。

・忙しさを感じる原因


忙しさを感じる原因は不安です。

忙しさを感じ続けることは緊張した警戒態勢のまま、生き続けるということで、常に何かで時間を埋めてないと自分が不安になってしまいます。

不安は「安全が確保されていない」ということを教えてくれます。そのため、
忙しさを感じてしまうのはあらゆる物事に安全が確保されていないという意味付けをしているからに他なりません。

・忙しい感を減らすには・・・


1.メリハリを付ける

自分の力を最大限に引き出して気持ちよく生きていくには「今が力の使いどき」、「今はリラックスする時」という判断に基づいて行動できるようになることが目標になります。

人間は限界のある生き物です。持続可能性と効率性を考慮しないといけません。

物理的に休んでいても、「あれもしないとこれもしないと」と頭の中で考え続けていたら全く休んでいないのと同じです。物理的には休んでいるはずが、常に自分に仕事をさせている超過労状態を作り出してしまいます。

忙しくない時間があっていい。あの件は今は考えなくていいと考えて、リラックスする時間を確保するのが大事です。

2.今に集中するのを積み重ねる

今に集中することで忙しさの感じ具合を軽減できます。今に集中するのは一瞬のことですが、それを積み重ねていくと忙しく感じる時間や思考が減っていき、結果的にだんだん忙しい感が減っていくことにつながります。

3.原因となる思い込みを減らす

いつも追い立てられていないと怠けてしまうという思い込みがある人がいるかもしれません。しかし、自然体の姿が本質的に怠け者というわけではないはずです。自然体が怠けものなら怠ける時間が増えた方が幸せになります。怠け者こそ目の前のことに集中し、怠け者だからこそ忙しい感を減らさないと怠ける暇がなくなると考える方が現実的だと思います。

4.先延ばし対策のために、「とりえあずやってみる」を重ねる

先延ばしにするよりも、「とりあえずやってみる」のを重ねる方が精神的に負担が少ないかもしれません。 やっているうちにどんどん慣れることもあります。 新しいことなど、これまでと違うことをすると、うまくできるかどうかの安全性が確保されていないから不安になるのは当然のことです。
やるかやらないかで悩まない。

5.完璧主義を減らし、一気に片付ける

完璧主義のように、まだ足りないところがあるんじゃないかとか、もう少し改善できないかを目指すよりも迷わず一気に片付けるのが正解です。

終わらないものは終わらないので、今日はここまでできた、今はこれができたと達成感を持つようにします。

・忙しい感を一種の生活習慣病と考える

忙しそうにするから忙しくなります。せわしなく動いて、早口で喋り、緊張して作業していると忙しいと感じるのも当然です。見た目だけでも忙しそうに見えないように、少なくとも人前では余裕ある言動をすることを心がけたいです。

気分転換することを怖がらない。疲れきってしまう前に手を打つ必要があります。 タイマーで強制的に休むのもオススメです。


気分転換の時間を休息のための時間というよりも集中力を高めるためのトレーニングと見た方が受け入れやすいかもしれません。

隙間時間で作業をする人もいますが、隙間時間で「脳を休める」「ボーッとする」のも選択肢の一つです。

まずは5分だけでも自分のために時間を使ってみましょう!

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