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緊張を解くと疲れにくくなります

身体が緊張していると血液の循環が悪くなります。脳に酸素が巡りにくくなるので、結果的に疲れを感じやすくなります。

では緊張を解くにはどうすれば良いでしょうか。

まず緊張していることに気づくことが大事です。瞑想やマインドフルネスといったテクニックで気づく能力を上げるのも良いですが、身体を動かして確かめるのがオススメです。

筋弛緩法のように、意図的に身体の一部に力を入れ、その後力を抜いて脱力すると緊張を取ることができる手法があります。


臨床動作法のように、不必要なところまで緊張していることに気付いて対処する手段もあります。例えば、PC作業では指先だけ力が入っていればいいのですが、肩や背中、首にも力が入って緊張してしまうことがあります。先ほどの筋弛緩法も活用して、不必要な緊張を減らしてうまく作業できることを目指したいものです。

臨床動作法の参考文献で良いものが見つからなかったので、私が臨床心理士さんに相談した時のアドバイスを共有します。

動作法では、集中できない、緊張する、周囲が気になるなどの心の問題を、身体を通して解決しようとする手法です。
まず、人が生産性の高い活動をするために、緊張は実はとても重要なものです。人と大事な話をしたり、作業に集中する時には、多少体に力が入っていないとうまくできませんよね。しかし、問題になるのは不必要な箇所にも力が入っていることです。例えば、PCで作業するときには、指先だけに力が入っていればいいのだけれど、肩が上がっていたり、背中が反っていたり、首に力が入っていたり、腕にも力が入っているかもしれませんね。こういうのを「つられ緊張」と呼びます。
また、休憩時間になっても何となく肩が凝る、リラックスできないという状態は、緊張が居座っているので「居座り緊張」と呼ばれます。リラックス力を高めるには、「つられ緊張」や「居座り緊張」を抜けるようになるということが有効です。
どのように身体の力を抜くかについてですが、一番簡単なのはその部分に一度力を込めてから緩めるということです(これは一般的なリラックス法です)。
例えば、手のひらの力を抜きたいなら、一度力いっぱい握りこぶしを握って、5秒ほど止めてから、力を抜くのです。首の力を抜きたいなら、顔は正面を向いたまま首を右に傾けられるところまで傾け、限界のところで数秒止め戻す、左も同様に行う。
まずは、自分が作業中にどこに力が入っているか確認してみてください。よくわからなければ、肩を回したり、首を回したり、腕をあげてみたり身体を少し動かしてみて、動きが悪いところが緊張が入っている場所です。


ブレインジムというトレーニングも緊張を解くのにおすすめです。実践するのに5分も掛からないので、作業前に取り組むとスムーズに作業に取り組めます。下記サイトを下にスクロールして「PACE」と書いてある部分からブレインジムの説明が載っています。


・最後に

この記事では緊張を解くことについて解説しましたが、身体感覚と心理には密接な関係があります。心理療法の中には身体感覚からアプローチして心理的な課題(例えばトラウマ)を解決するものもあります。心理的、精神的な問題を抱えていると、どうしても思考パターンや気の持ちようだとか、理屈や考え方に焦点を当てがちです。

うつ病の治療も身体感覚からのアプローチが有効な場合もありますので、身体のケアにも気を配れると過ごしやすくなるのではないかと思います。

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