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学校の勉強は何の役に立つのか【国語編】

以前書いた記事(以下)の教科別シリーズです。

今回は国語についてです。

何の役に立つか?

役立つことを箇条書きにしてみます。

・文章を読む力、書く力
・古典的考えの理解

正直これぐらいしか思いつきません汗。それぞれ少し詳しく書いてみます。

文章を読む力、書く力

■ 文章を読む力
文章を読む力って一体何でしょう。もう少し分解してみます。

・言葉の意味がわかる
・漢字が読める
・途中で諦めずに読み切る

国語を勉強しなくてもある程度は日本語を扱えるので、平凡な会話をするくらいなら何も困りません。しかし、何か情報を得ようとするときはネットなり本なりで文章を読むことが必要になります。このとき理解できる言葉が多ければ多いほど、文章を理解しやすくなります。(知らない言葉ばかりの本は当然読めません。)また、日本人なので漢字を知っておくと素早く文章を理解するのに役立ちます。漢字だと熟語のまとまりとして言葉を一瞬で理解できるということです。例えば「あしたはびじゅつかんにいくよていです」という文は漢字を使うと「明日は美術館に行く予定です」となり、漢字を使った方が早く読めたのではないでしょうか?この文であればひらがなを読まずに「明日/美術館/行/予定」と区切って読むだけで意味を理解できます。漢字は知識でマウント取るために学ぶものではなく、文章をスラスラ読むために学ぶものです。
 途中で諦めずに読み切るというのは、読むことに慣れる的な意味合いです。文章を読み慣れていないと、知りたい情報を手に入れる前に挫折してしまうことになります。数百文字の文章しか読んだことがない人に数百ページの本を読むことは難しいでしょう。必ずしも全部の文を丁寧に理解して読む必要はありませんが、大事なポイントをうまく探して要点を理解できるようにすることが重要です。

■ 文章を書く力

今度は文章を書く力を分解してみます。

・伝えたい内容を整理する(明確にする)
・理由と結論などわかりやすく伝える構造を考える
・前後の文が繋がるように文を組み立てる
・余計な言葉を取り除く

文章を書くときには上に書いた順番で文章ができていくはずです。頭で考えていることをそのまま書いて一発でわかりやすい文章になることはほとんどないと思います。頭の中だけでの考えはそのぐらい整理させてないということです。なのでまずは伝えるポイントを明確にすることから始まります
 しかし、ポイントだけ書いてもわかりやすい文章とは言えません。「この麻婆豆腐おいしい」だけより「この麻婆豆腐は、口に入れると痛いくらいに辛く、山椒で舌がビリビリするほどの刺激だけど、その中にも肉や薬味の旨味とコクがあり、豆腐には絶妙に味が染みていて非常においしい」と書いた方がおいしさがより伝わると思います。伝えたい内容をサポートする情報をうまくつけることが大切というわけです。
 さらに文と文はうまく繋げる必要があります。「〇〇だけど××」や「△△だから◎◎」など、読んでいて自然に意味が理解できるようにしなければなりません。例を上げると「魚は高いけど体に良い食材だ」は自然な文章ですが、「魚は腐りやすいけど体に良い食材だ」は不自然です。「魚は腐りやすくて家で保存するのが難しいけど体に良い食材だ」とすれば自然になりますね。このぐらい簡単な文構造だとすぐ気付けると思いますが、少し複雑な文章になると、よく注意しなければ自分で書いた文章の不自然さに自分で気付くのはなかなか難しいものです。
 そして、できれば最後に無駄な言葉を削っていくと良いです。長い文章より短い文章の方が読む気になりますし、くどい文章は読んでいて疲れます。必要な補足情報であれば無理に削る必要はないのですが、それを適切に判断するのはなかなか難しいかと思います。なので、時間があれば書く情報の取捨選択をするくらいにして、最低限くどい文章になっていないかチェックすると良いかと思います。例えば「食べ物を食べ過ぎることは体の健康にとって良くないことだと言われている」という文は「食べ過ぎは体に良くないと言われている」だけで十分です。言葉を削る前の文だと若干不快に感じませんか?この程度のチェックはできればした方が良いです。

古典的考えの理解

古典的考えとは、孔子の教えとかことわざを知ることです。これが何の役に立つかは人それぞれなんですが、古典的考えは何百年と受け継がれてきた考え方なので、昔から変わらず多くの人に共通する話が多く、今の社会でも応用が効く知識となります

例えば孔子の論語のひとつに「子曰く、学びて思わざれば、則ち罔し。思いて学ばざれば、則ち殆うし。」というものがありますが、簡単に言うと「知識ばかりで思考しなければ役に立たず、思考ばかりで知識がなければ賢い判断ができない」ということです。これは今の情報化社会でもぐさっと来る人が多いのではないでしょうか?正しい知識を身に付けて、うまく知識を使いこなすために考えて試すことはいつの時代でも大切なんだなとしみじみ感じます。

有名な文章はそれだけ人の心に刺さるものなので、どういった要素が多くの人にとって価値のあるものなのかということを分析してみると面白いかと思います。学生のうちからそんな考えで国語を勉強できる人はなかなかいないかと思いますが…(ちなみに僕が学生のときはそんなこと考えたこともありませんでした笑)

国語の謎(おまけ)

なぜこれを勉強するのだろうという謎もいくつかあります。それが古文・漢文です。センター試験ではこれで100点分あるので、勉強しないわけにはいかなかったのですが何の役に立つのか謎すぎます。

歴史的な文章を学ぶというのなら現代語訳されたもので学べば良いと思います。「をかし」「こそ〜已然形」なんて覚えて何に活かしたら良いのでしょうか?笑

学生の頃は小説の読解なんかも何の役に立つねんなんて思っていましたが、上に書いたとおり、今考えてみると読み書きスキルという意味では多少役に立つ部分もあると思えます。しかし、古文・漢文は本当にわかりません泣。現代語訳して学べばいいじゃんという意見を論破するような多くの人にとって有益だという意見があれば教えていただきたいです。

最後に

今回は国語について考察してみましたが、いかがだったでしょうか。いろいろな考えがあるかと思いますので、コメントで意見を書いてくれるとありがたいです。

自分もまだまだ未熟ですが、読み書きは意外なほどうまくできていないものなので、それに気付くという意味でも本記事が役に立ってくれると嬉しいです。学生の方は少しでも勉強のモチベーションになることを願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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