最短3週間で内定獲得~転職を成功に導く企業分析のすすめ

こんにちは。

これまで数多くの転職をする中で、自身が最も重要視し時間をかけて取り組んできた企業分析について、転職活動に悩む方の何らかのヒントになればと思いnoteを書きました。

(目次)
1. なぜ企業分析をするのか
2. 企業分析のメリット
3. 企業分析の方法とデータソース
4. 事例紹介 → 更新までしばらくお待ちください
   (過去に自身が内定を獲得した日系・外資1社ずつについて、実際の分析とデータソースとともに具体的事例を紹介)

1. なぜ企業分析をするのか
皆さんは就職・転職活動の際に以下のような経験はないでしょうか。
いざ活動を始めると膨大な求人票、十人十色の周囲の意見やネット情報の山に埋もれ、業種/職種/待遇などの諸条件でスクリーニングをかけて、かろうじて何社かを選び出すものの、エージェントからの限られた情報などに基づいた志望動機や自己PRに自分自身しっくりこないまま応募、残念な結果に至る...お見送りの理由を聞いてもあまりに抽象的で、次にどう活かすべきかわからず、不安に駆られて納得していないエントリーを更に重ねてしまう、もしくは活動自体を断念してしまう。

これは自身が転職相談に乗る際に多く聞かれる意見で、運よく入社できた場合にも、考えていたものと違ったと後悔するケースも少なくありません。もちろん転職活動をする段階で、自身のキャリアの棚卸、今後のキャリアパス、今回の転職に求めるもの・その為に諦められるものなどが明確に整理されている場合にはこのような事態には陥らない可能性が高いでしょう。そのような方は読み飛ばしていただければと思います。

一方でキャリアに悩んだり転職を考えている方の中には、そもそもどうすべきかに対する答えを持っていない方も数多くいらっしゃると思います。そこで私がおススメしたいのが他ならぬ企業分析です。

企業分析の話をすると、そんな時間はない、分析する材料がないといった回答を多くもらいます。ただよく考えていただきたいのは、今後何年間、もしくは何十年間をかけて自身のキャリアを築いていく為の選択をするにあたって、求人票やエージェントなど周りの意見のみで決めてしまうのはあまりに危険ではないでしょうか。また分析する材料は思っている以上に大量かつ無料で揃っています。

企業分析をした上で興味を持てない会社には応募する必要はないと思いますし、面接で分析結果とギャップを感じるようであればその直感を信じて辞退してよいと思います。いずれにしても世間の評判やなんとなくのイメージから一歩抜け出して、企業分析を通じてその企業が”自分ごと”となることが重要です。

極端に言えば、企業分析をせずに求人票等だけで判断してしまうのは、試験問題を読まずに回答するようなものだと個人的には考えています。回答の方法や使用するツールがいくら優れていても、企業という問題自体の理解が間違っていると必ず誤答(ミスマッチ)につながってしまうのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、上記を踏まえて企業分析を行うメリットについて説明したいと思います。

2. 企業分析をするメリット
① 企業への解像度が高まる=志望動機、自己PRが飛躍的に改善する
② 面接の場が一つの成果・実績となる

①   志望動機、自己PRが劇的に改善

企業分析の一つのメリットは、企業に対する理解が深まる=解像度が上がることです。面接で言えば、必ずと言っていいほど聞かれる「志望動機(なぜその企業なのか)」、「自己PR(採用する理由と具体的な貢献の仕方)」に対する答えを明確化することが可能です。

総合商社を例にとって説明します。

悪い例:グローバルにビジネスを展開する御社で、これまで培った営業力と英語力を活かして貢献したい。
 →商社であればどこでも良いという印象を与える。
 →商社ビジネスはトレーディング(中間業者)だけでないのを知らない?
 →英語力では差別化が難しく、具体的にどのような貢献かが不明瞭。

改善案:非資源国である日本において商社による資源の安定共有の確保という役割は非常に重要であり、具体的には豪州における原料炭プロジェクトに関与し、これまで培ったプロジェクトファイナンスの経験を基に、パートナーである資源メジャーとの関係構築や事業価値の最大化に貢献したい。

はい、非常に悪意のある極端な例です。ですが改善案は自身の実績以外は全て公開情報に基づく企業分析を通じて書くことが可能です。やはり企業を選ぶ上で、その企業に興味を持つことは当然ながら必要であり、興味を持つ上では十分にその企業を理解することは避けて通れません。

② 面接の場をプレゼンテーションに
もう一つのメリットが、面接自体が自身の成果・実績につながるチャンスとなる点です。私の例を挙げると、ある企業の部下なしマネージャーポジションに応募した際に、ビジネスケースと面接が高く評価され、CFOへのレポーティング+部下2名のポジションへと求人票と待遇が上方修正された経験があります。

このケースにおいて、私は他の候補者より経験が浅く、応募した時点で既に何名も選考が進んでいる状況でした。又、プロフィールにもある通り自分は転職が多いだけでなく、職種や業種も度々変えるという不思議な経歴を持っています。つまり企業側からすると知見や経験がない人材という第一印象をからスタートする為、面接の場では通常よりも一層なぜ私を採用すべきかを証明する必要があります。その場合にも有効なのが企業分析です。

企業分析を通じて、企業のポジションと競合状況、今後の戦略、その際に必要な打ち手と自身の貢献の仕方などを面接の場でプレゼンテーションすることで未経験であるハンデを払拭するとともに、その面接自体を自身の成果・実績に加えることが可能です。結果としてこの企業からは応募から3週間という短期間で内定をいただきました。

3. 企業分析の方法とデータソース
それでは実際にどのように企業分析を行うか。やり方は至ってシンプルで、「対象企業のIR資料や公開情報を使い倒す」ことです。
偉そうに語っておきながらその程度かとnoteを閉じる音が聞こえそうですが、もう少しだけお付き合いして判断いただけると有難いです...

具体的な活用方法は後ほど説明するとして、まずはデータソースをお伝えする方が疑心暗鬼になっている皆さんの心にわずかでも届くのではないかと思って下記をご紹介します。

企業分析のデータソース
☑ ウィキペディア(あれば日英両方)
☑ 企業ホームページ、新卒&中途採用ページ
☑ IR資料
(中期経営計画、決算説明スライド、有価証券報告書、決算短信、アニュアルレポート、株主通信、CSRレポート、統合報告書)
☑ 新聞(日経新聞での特集記事など)
☑ ダイヤモンドなどの週刊誌(特に企業特集やオンライン連載)
☑ 転職エージェントのオウンドメディア(企業や職種の特集)
☑ 専門家によるレポート(矢野経済やその他アナリストレポートなど)
☑ 業界専門サイト
(例えば、変わり種としてPEDGEというサイトではペット業界の詳述有り)
☑ 書籍
(創業者などの著作、企業分析本、外資系トップの履歴書等インタビュー本)

いかがでしょうか?いつも全てに目を通しているという方がいらっしゃれば静かにnoteを閉じてください。尚、これらは一部アナリストレポートと書籍を除いて全て無料で公開されているものになります。

以降では過去に自身が内定を獲得した日系・外資1社ずつについて、実際に行った企業分析とデータソースを明らかにしつつ具体的事例を紹介したいと思います。

4. 事例紹介
→ 更新までしばらくお待ちください。。。
 (個人情報も含まれる為、有料とさせていただく予定です。)


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